動物病院の問題点
動物病院にもいくつかの問題点があったように思います。たぶん、これらの問題点は経験して感じている人もいるのではないかと思います。まずは待ち時間の長さ。診療を待つ間に具合が悪くなってしまうことはペットにも人間にもあることです。混んでいるからしかたがないと考えているのかもしれませんが、待ち時間が長いのは問題ではないでしょうか?
動物病院にはいろんな飼い主さんが来ます。待合室でいきなり犬に飛びつかれたり、吠え声に驚かされたりするのは具合の悪い小さなペットには大きなストレスになると思います。もちろん、小さくないペットだって長く待たされることはストレスです。
動物病院によっては予約制を取り入れているところもあります。急患は予約と関係なく受け入れていますが、基本は予約制。そういった動物病院の方が、もしかしたらペットにとってはやさしいのかもしれません。
病状によるのでしょうから無理なことを言っているのかもしれませんが、初めて来た動物病院に入院させることで受けるストレスを考えた場合、飼い主が自宅で看病するという選択肢もあってよかったのではないかと思います。
また、明日まで持つかどうかわからない状態だということをAさんは理解していませんでした。病状の説明が不十分もしくは、Aさんにわかるように説明できていなかったのではないかと思います。
ペットの病気を治したい気持ちは飼い主も動物病院も同じ。でも、治療法を選ぶのは飼い主であって動物病院ではありません。状況を説明し、どういった治療法があるかを説明し、飼い主が理解してから治療法を選ぶ。これが本来の形だと思います。
検査結果が出ていないにも関わらず、ペットショップが感染源であるかのように話したことは大問題だと思います。断定はしていなくても、聞いた飼い主さんは「動物病院がペットショップに原因があったと言った」と受け止める可能性はかなり高いです。また、別のペットショップで購入するように促したのも問題でしょう。
私自身も経験がありますが、ペットを亡くしたときって、不思議なくらいに頭が働きません。話をされているのはわかっていても話されている内容を理解することができず、何も考えることなんてできなくなってしまうものだと思います。
動物病院は、飼い主に比べれば多くのペットの死と立ち会っているでしょうし、医学的に考えることで冷静さを無くさずにいられるのかもしれません。でも、飼い主は冷静になどなれないのが普通です。Aさんを混乱させないように、理解できるようになるのを待ってから説明をするなどした方がよかったのではないかと思います。
--> この話の先にある怖いこと