養蜂場で働くハチたち
「ビームービー」を見て、私は養蜂場に行ってみたくなりました。本当に女王蜂を人質(?)に捕られて働かされているのかどうか、蜂蜜を回収するときには気絶させられているのかどうか、知りたくなったのです。残念ながら近所に養蜂場がないために私はまだ行くことはできていないのですが、「ビームービー」でミツバチについて学んだあとならば、親子で出かけてみると楽しい体験ができるのではないかと思います。ミツバチのことを知らないで行くと、お子さんはミツバチの数の多さに驚いて逃げたり、騒いだりしてしまうかもしれません。でも、「ビームービー」を観たあとならば、驚いたとしてもミツバチの仕事風景を観察したいと思うようになっているでしょう。
昆虫は、私たちにとって身近な生き物です。動物園に行かなければ見ることができない象などと違って、家の近所で見かけることのある生き物です。身近すぎて、ハチやアリに興味を持つことは少ないかもしれません。それだけに、楽しみながらミツバチについて知ることができる「ビームービー」は、昆虫に興味を持つきっかけになる可能性があると思います。
親にしてみれば、昆虫好きな子供というのは時に困るものでしょう。両手いっぱいのだんご虫を見せられて、子供といっしょに喜べるお母さんはものすごく珍しいと思います。でも、子供は興味や好奇心から学ぶことが多いと思います。どうぞ「ビームービー」で、お子さんといっしょに昆虫の魅力を知るきっかけを得てください。
Bee Movie TM c2008 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved. |
大人の楽しみ方
「ビームービー」には、有名人も出てきます。バリーが見つけた蜂蜜は、アメリカの俳優レイ・リオッタの会社で販売しているもので、蜂蜜のラベルにはレイ・リオッタの顔がついています。裁判のシーンでは悪役っぽく答える本人も登場します。同じく裁判シーンでは、スティング(歌手)も出てきます。「sting(スティング)」は、「蜂が刺す」ことをあらわす英語です。バリーは、「ハチじゃないのに僕らの言葉を勝手に使って」などと責めながら、スティングを本名で呼び、ひるませてしまいます。
また、裁判に勝ったあと、蜂蜜を回収するシーンでは、有名な黄色い熊さんにすごくよく似た熊さんも出てきます。「ビームービー」はディズニー映画じゃないので、プーさんの出演はかなわなかったのでしょう。プーさんをくずしたような熊さんが、蜂蜜を回収されてしまうシーンがあります。
子供には、レイ・リオッタやスティングはわからないでしょう。でも、大人はわかりますので、こういう小さな場面も楽しんでもらいたいと思います。私は日本語字幕版を見たので聞いてはいないのですが、字幕版ではレイ・リオッタもスティングも本人が吹き替えをしているそうですので、字幕版で観る方が大人は楽しめるかもしれません。
DVD 情報
DVD 発売日:2008年6月13日価格:3,360円(税込)
販売元:角川エンタテインメント
amazon 購入ページ:ビー・ムービー スペシャル・エディション