小動物/小さなペット関連情報

新しい飼い主を見極めるためにして欲しい事(3ページ目)

2007年1月、横浜市で猫を虐待していた人が逮捕されました。この事件から、新しい飼い主を探すときに是非ともして欲しい3つのことがあります。

執筆者:村田 亜衣

不誠実な動物愛護団体にもご用心

新しい飼い主を探すときに、動物愛護団体に問い合わせをすることもあると思います。その際には、どうか誠実な動物愛護団体かどうかを見極めてください。

新しい飼い主を探しているペットを引き取る動物愛護団体はあまりいません。普通は、「いっしょに新しい飼い主を探す方法」を教えてくれます。新しい飼い主を探す譲渡会を教えてくれたり、動物病院などに貼るポスターの作り方を教えてくれたりするのです。そして、新しい飼い主が見つかるまで励ましてくれたり、あなたのペットを広報してくれたりします。

新しい飼い主を探さねばならなくなった事情にもよりますが、飼い主の責任についてお説教されることもあるでしょう。特に、予定外の繁殖で産まれた子の新しい飼い主を探している場合には、繁殖計画について一言も二言も言われると思います。

言われて嬉しいものではありませんが、このお説教があるところは誠実な動物愛護団体さんです。何も言わずにペットを引き取る動物愛護団体さんは、そのペットを譲渡する際に新しい飼い主さんからもらう誓約金(のちに、「みなさん寄付されますが」と無理矢理寄付させたりする)を目当てにしていたり、自分たちとは違う動物愛護団体や施設にペットを押し付けたりすることがあります。

動物愛護団体さんにはペットの終生飼養や適正飼育などを啓発する活動をしている団体が多く、「飽きたからいらない」などの飼い主にあるまじき理由でペットを手放す方には厳しくお説教をするものです。もし解決できる理由で手放そうとしているのならば、解決できるように助言をすることも多いです(私も、お手伝いさせてもらっている動物愛護団体では、ペットの飼い方やしつけのアドバイスをさせていただいております)。

動物愛護団体さんに問い合わせをする場合には、お説教してくれる動物愛護団体さんにサポートしていただいて、新しい飼い主を探してください。決して多くはありませんが、あなたのペットを利益や活動経歴に利用するために引き取る不誠実な動物愛護団体さんには、気をつけてください。利益や「ペットの引き取りおよび新しい飼い主探し」活動をしたという経歴を作るために利用しようとする動物愛護団体さんは、それが目的ですので、新しい飼い主のペットを飼う目的や飼える環境にあるかどうかは問わないことが多いです。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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