先日、犬猫の引き取り業務も行っている部署で働く行政の方から、ちょっとショッキングなことを聞きました。犬や猫の引き取りを依頼する方には、「子供の情操教育が終わったから」と言われる方が少なくないそうなのです。子供の情操教育っていったい何なのでしょうね?

情操教育とは?

抱かれている猫
ペットの抱き方も、親が子供に教える必要のあることのひとつだと思います。
最近は減少傾向にあると思うのですが、ペットを飼う理由として「子供の情操教育」をあげる人がいます。「情操教育」ってわりとよく聞く言葉なんですけど、どんな教育なのでしょうか? Wikipedia で調べてみました。

『情操教育(じょうそうきょういく)とは、暗記偏重の知識の教育、数学、理科、社会に対して、感情や情緒を育み、創造的で、個性的なこころの働きを豊かにするための教育、道徳的な意識や価値観を養うための教育』(Wikipedia より引用)

ペットを飼うことで、感情や情緒を育み、こころを豊かにすることはできますので、確かにペットを飼うことは情操教育になるのでしょう。でも、子供に買い与えるだけではできないでしょう。

子供に教えるために親がする必要のあること

たとえば、日本語を話さない異国の方を目の前に連れて来られて、「この人から異国について学んで」と言われたとします。言葉の通じない相手から、あなたは相手の国のことをどれだけ学べると思いますか?

なにかを学ぶ場合、学ぶための土台が必要です。もちろん自ら発見したり、探求していったりして学ぶこともできます。でも、土台があればもっとスムーズに学ぶことができます。

外国の方と話す場合、事前にその国の言葉を勉強できれば、スムーズに話をしやすくなります。ペットを飼う場合、事前にそのペットについて勉強していれば、飼う上でのトラブルを減らすことができます。また、事前に勉強することによりペットへの関心を高めることもできるでしょう。

ペットを飼うことで子供に何かを学んで欲しいのであれば、学んで欲しい何かを学びやすくするために、親がフォローしてあげるべきでしょう。ペットの行動の意味を教えたり、推測される気持ちを話し合ってみたりしてください。

また、子供にまかせっきりにはせずに、ペットの世話は親子で行うようにしましょう。子供の相談相手はペットだけ、なんてことにならないように、親子の会話の時間にペットの世話をする時間もくわえてください。

子供の興味を維持するために

遊ばれている犬
子供とペットが楽しい時間を過ごすためにも、たくさん刺激与えてあげて欲しいと思います。
悲しいことに、多くのペットが飼いはじめたときには強く関心を与えられるのに、飼い続けるに従って関心が失われていく傾向にあります。特に子供は、興味を惹かれるおもちゃや新しいゲーム、しなければならない勉強など関心を向けるものが多くあるために、ペットへの関心は薄れやすいかもしれません。

子供に、「飽きたらほったらかせ」と教えたい親はいないでしょう。ペットを飼うことで、責任や弱者への思いやりを学んで欲しいと思っているのではないでしょうか? 責任や思いやりを教えるためには、ペットへの関心が薄れることのないように、親がフォローする必要があると思います。

ペットを飼ったならば、どうぞお子さんといっしょに飼育日記をつけてください。そして、飼育日記に書かれた事柄について話し合う時間を作ってください。また、雑誌やテレビ、インターネットなどでペットについての情報をチェックするようにして、新しい情報を発見したらその内容についても親子で話し合ってください。

もし情報を調べる時間が作れないのならば、いっしょにペットショップや動物園に行き、お店の人や飼育係りの人に話しを聞いてみるのもいいでしょう。子供の知らないペットの情報を与えることで、子供が持っているペットへの興味を刺激することができます。そして、興味を刺激し続けることができれば、ペットへの関心は薄れにくくなります。

悲しいことに、ペットへの興味が薄れていってしまうのは子供に限ったことではありません。大人でもよく見られることです。もしみなさんのまわりにペットへの興味が薄れてきている人がいましたら、どうぞあなたの知識で刺激してあげてください。