ペット関係の雑誌や本を見ていると、「問題行動」という言葉がよく出てきます。そんなにペットには問題行動が多いのでしょうか? そんなことはありません。問題ではない行動を「問題行動」と呼んでいることもあります。どういった行動が「問題行動」なのか、説明したいと思います。

習性による行動

我が家のフェレットには、靴下を集めるのが好きな子が1匹います。おかげで毎朝、私が支度をしていると靴下を持っていってしまい、洋服を着替えるのが大変です。さて、このフェレットの行動は「問題行動」でしょうか?

フェレットが気に入った物を集めるのは、習性です。なぜか靴下を気に入った我が家のフェレットは、自分の習性で靴下を集めているのです。そう、これは問題行動ではなく、習性による行動。もしこれが問題行動だと思うならば、そう思う飼い主のフェレットに関する知識不足が問題です。

ペットには、習性による行動があります。
これは、飼い主がペットを飼う前に知っておくべきことですし、飼ってからでもペットの本や雑誌などで知ることができます。もし、今ペットの行動で疑問に思っていることがあるならば、まずは調べてみてください。調べずに「問題行動」だと思い込んでしまうのは危険です。

問題行動とは?

では、問題行動とはどんな行動なのでしょうか?

ケージの中で大騒ぎをするペットがいます。このペットは、飼い主の姿が見えるとケージを噛み付いて引っ張ったり、ケージの中の敷材を掘り散らかしたり、鳴き続けたりします。うるささに我慢できなくなり、また、このままではペットが怪我をしてしまうかもしれないと思ったあなたは、ペットをケージから出しました。

ケージから出たいために暴れて騒ぐこと、これは問題行動です。そして、あなたがケージから出してくれたことにより、ペットはケージから出たいときは騒げばいいのだと学んでいます。

飼い主にとって望ましくないなにかの行動をとったときに、ペットが望む結果が得られたことにより、その行動をペットが繰り返し行うことが問題行動です。

ケージで騒ぐだけではなく、キャリーバッグを見ると攻撃的になったり、おやつ欲しさにごはんを食べないなどの行動も、問題行動になります。問題行動の共通点は、飼い主がその行動を強化してしまっていることです。