3.相談する
ペットが病気だとわかると、私たちはその病気についてや同じ病気と闘っている他の飼い主さんはどうしているか等を調べるものだと思います。
この調べた結果、みなさんはどうしてますか?
「獣医さん=偉い人だから意見してはいけない」なんて考えるのは間違いです。
自分が調べて得た情報は、獣医さんに相談するようにしましょう。
こういう治療で良くなった方がいたのだけれどどうだろう?
本にこう書いてあったのだけどこれはどうなんでしょう?
そうやって聞かれるのを嫌がる先生もいるのかもしれません。
でも、ほとんどの先生はよりよい治療法があるならばそれを検討してくれますので、何も言わずに後で後悔するのではなく、ちゃんと調べたことは話し、治療方法について相談すべきだと思います。
このとき一番やっかいだな、と思うのは動物病院同士の連携ではないかと思います。
持病を持っていて通院しているペットがいたとして下さい。
そして、たまたまペットが体調を崩したときがかかりつけの動物病院の休診日で、他の動物病院で対処治療してもらったとします。
そのときにこの動物病院で今まで受けたことの無い検査をしたとしましょう。
この検査は検査機械をかかりつけの動物病院には置いてないので、したことの無い検査だったんです。
そして、この病院ではこの検査結果を元に今かかっている動物病院での診断よりペットが重い状態にあることを言われ、検査結果を渡されて帰りました。
翌日、かかりつけの動物病院にこの検査結果を持っていき相談したとき、この動物病院はなんと言うと思いますか?
すんなりと検査結果を受け入れ、検査をした動物病院に連絡を取って治療方法を検討して下さる病院もあります。
しかし、病院同士の連携が無いからとこの検査結果を無視する病院もあるんです。
自分の診断に口を挟まれた、と不快に思う先生もいらっしゃるようです。
こうなるとやっかいなんですよ。
助けたいのはペットの命。
それなのに、先生の個人的感情に降りまわされてしまうんです。
動物病院は、忙しくしている獣医さんがいて、待合室にも待っている患者さんが大勢いて、となかなか話をしにくい環境かもしれません。
でも、こういうこともあるからこそ、かかりつけの先生とはいろんな話をして欲しいんですね。
先生の個人的感情を聞いたとしても、ペットにとって最適と思える治療法を選ぶことができる関係になって欲しいんです。
「○×動物病院でこういう治療を受けて良くなった子がいる」と、気にせずに病院名も言える関係を築けるようになって下さい。
悪い動物病院の話があると、ついつい自分のかかりつけも疑いたくなるもののようです。
でも、悪質な動物病院というのはほんの一部だけです。
ほとんど全ての動物病院は、あなたと同じようにペットを助けたいと思っていることを忘れないで下さい。
助けたいから高額な治療薬も使いたくなるし、いろいろな検査もしたくなる。
助けたいからよりよい治療法を探している。
助けたいから夜間でも対処だけはしようとしている。
悪質な動物病院かどうか、見極めるのは簡単です。
病気についてや検査、治療薬・治療法について自分が知識を持ち、
検査や治療にかかる費用を聞き、実際にその場に立会い、先生と話をすればいいんです。
動物病院の不満を言うばかりでなく、自分の知識も増やして相手を見極められる力を付けましょう!
動物病院とのトラブルに関しての相談窓口を設けている機関というのは今現在無いようです。
相談したい場合には、獣医師会や愛護団体、弁護士さんに相談するのが一般的だとか。
それだけに、トラブルは自分が防ぐくらいの勢いが必要ではないかと思います。
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