飼うためにはエアコンが必需品な動物であるチンチラは、 決して簡単に飼える動物ではないと思います。 でも、人気はある。 それは日本人が裕福で24時間エアコンを使うことに疑問を持たないから、という わけではないでしょう。 電気代が高くなっても構わないくらいにチンチラに魅力があるのです。
▼よく馴れるペットです
多くの野生動物が人間を恐れる中で、チンチラは人間を恐れない数少ない動物です。
「ザ・チンチラ」にも野生のチンチラと撮った写真が載っていますが、
私たちが必死に馴らそうとしなくとも、チンチラから興味を持って近寄って来てくれるのです。
この友好的な性質ゆえ、大量に捕られてしまったのかもしれませんが、
飼い主としては飼ってて楽しいペットであることは間違いありません。
▽他の動物とは・・・?
チンチラは草食性な動物ですので、他の動物を獲物として見ることがありません。
なので、他の動物と一緒に飼うことは難しくありません。
けれども、他の動物の方がチンチラを獲物として見ることはありますので、
違う動物種のペットと一緒に飼う場合には、そっちに注意が必要です。
▼毛色も魅力のひとつ
毛皮用にと繁殖された過去を持つチンチラは、
毛色が豊富な動物でもあります。
ペットショップで多く見るスタンダードの他に、
ホワイトやベージュ、ブラック、パール等いろいろな毛色があります。
毛色で性格が変わる、といったことはありませんが、
飼い主がより楽しく飼えるのであれば毛色に注目してもいいのではないかと思います。
▽カラーブリーディング
チンチラの毛色に関しては、親の毛色の組み合わせによりどういう毛色の子供が産まれるか、
といった研究がさかんにされてきており、
自分のうちの子と友達のところの子で交配させれば何色の子ができるかが
交配させる前からかなりの確立でわかります。
そこで、チンチラの繁殖を考えている方には、是非毛色について感心を持って欲しく思います。
遺伝子がどうの、といった話になると難しそうで敬遠しがちですが、 うちの子の子供が何色になるか、と考えていくとわりと楽しく遺伝子のことも学べるものです。 繁殖するのであればこれをいい機会と思って遺伝子についても勉強してみてはどうでしょう?
ちなみに・・・。
奇麗な毛色を出すことを楽しみとするカラーブリーディングは、
海外ではハムスターやマウス、ラット等のねずみさん達や
ハリネズミ等でもさかんに行われています。
日本では行われることはないかもしれませんが、
海外ではこれらのペットに対して、奇麗な毛色・しっかりした体格・穏やかな性格等の審査基準から
入賞者を選ぶコンテストやショーがあります。
チンチラは、正しく飼えばめったに病気にならない丈夫な動物です。
でも、この「正しく」がちょっと大変だったりします。 ▽温度・湿度管理
特に梅雨~夏の間は、日本の気候はチンチラ向けではありません。
昨年のように猛暑となってしまうと、人間だって死にたくなりますでしょ?
高温に弱いチンチラはもっと苦しい思いをしてしまうのです。
電気代はかかって当然、と開き直って温度・湿度管理をする必要があります。 ▽運動はしっかりさせてあげましょう
チンチラは歯が強いので、部屋で遊ばせているといろんなものを 齧られてしまう危険性があります。 だからといって運動させないというのはいけません。 ケージの中だけでは運動不足になってしまいます。 チンチラに害を及ぼす可能性のあるものは片づけて、 毎日しっかりチンチラと部屋で遊ぶ時間は作りましょう。
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