小動物/ウサギの飼い方

ラビットセミナーのご報告(前編) ウサギの勉強してきました♪

先日行われたラビットセミナーは、3時間という長いはずの時間が短く感じられた楽しく勉強できるセミナーでした。後編と併せて読んで下さいね。

執筆者:村田 亜衣

10月7日、横浜にてラビットセミナーを行いました。
講師はうさぎ専門動物病院「ラビット・クリニック」の院長先生であり、 「うさぎ学入門」等うさぎに関する書籍も書かれている斉藤久美子先生。
斉藤先生はお話が上手く、楽しみながらうさぎについて勉強できるセミナーでした。

セミナーは大きく分けてウサギについてと飼い方で防げる病気、飼育ポイントの3部構成でしたが、 飼育ポイントは前2つのまとめのようなものでしたので、 ここではウサギについてと飼い方で防げる病気に関して報告したいと思います。

▼ウサギについて
セミナーは知っているようで知らないことや忘れがちなことを中心とした ウサギについてのお話から始まりました。 ▽ペットとしてのウサギ
今、ペットとして飼われているウサギはアナウサギという種類で、ローマ時代に家畜化されるようになり、中世ヨーロッパでペットとして本格的に飼われるようになった種類です。
ウサギにはアナウサギ以外にもノウサギがいるのですが、こちらは同じように家畜化したのですが、ペットにはできませんでした。
人間と暮らすことを選んだ(受け入れた)アナウサギと違い、ノウサギは家畜化しようとしても逃げるか死ぬかしてしまい、ペットとならなかったのです。 ▽ウサギのからだ
ウサギは華奢な動物です。
猫が体重の13%骨があるのに比べるとウサギは8%しかなく、骨折しやすいわけではありませんが、骨折するとやっかいだったりします。

ウサギは草食動物です。
草食動物と言うと、牛や馬など大動物を連想することができると思いますが、 ウサギは牛のように胃袋をいくつか持っているわけではなく、単胃性草食動物と呼ばれる胃を一つ持つ草食動物です。
食べ物を消化するのは胃よりも盲腸。長い盲腸はウサギにとってはとても大切な器官ですので、飼い主も大切にしてあげましょう。

ウサギは肺活量の少ない短距離ランナーです。
童話「うさぎとカメ」にあるように、短時間早いスピードで走るとしばらく休まないといられない身体なのです。肺が小さいので長時間の運動ができないのです。ですので、日ごろから驚かせたり、暴れさせたりさせないようにしましょう。

ウサギは完全草食動物です。
なので、たんぱく質や乳製品を必要としていません
副食に野菜をあげるのはかまいませんが、豆類(植物性たんぱく質)には注意して下さい。 また、おやつとして市販されているものには乳製品が多いので、これも注意して下さい。

ウサギは盲腸便を食べます。
盲腸便は1日(24時間)に1回排泄し、それをウサギは食べるのですが、夜中に食べていることが多いので気が付かない飼い主さんも多いようです。

ウサギは夜行性です。
飼い主に合わせて昼間行動するようになっているウサギが多いのですが、本来ウサギは夜行性な動物です。 飼い主の都合に合わせたい気持ちもわかりますが、ウサギのためには昼よりは夜遊んであげる方がいいでしょう。
また、昼活動するようになっているウサギでも病中や老齢になってくると夜活動することが多くなります。 病中のエサは夜あげるようにして、少しでも食べやすくしてあげるといいでしょう。

Page2: ウサギのからだ
★後編: 飼い方で防げる病気
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