なぜ副腎に腫瘍ができるのか。それは去勢・不妊と関係があります。去勢・不妊することにより、作られた性ホルモンは行き場を失い、副腎に蓄積されるのです。
蓄積されること=100%発病する、というわけではありませんが、性ホルモンが蓄積されることにより腫瘍ができる可能性を持ってしまうわけです。
副腎に腫瘍ができてしまった場合、摘出手術をするのが一般的です。腫瘍部分を摘出してしまえば、数ヶ月でフェレットの体調は回復します。けれども、すでに腫瘍が転移している場合や、血管に近い場所にできてしまった場合などには摘出手術を受けても腫瘍細胞の一部を残すしかない場合がありますので、そういった場合には完治は難しいです。

副腎腫瘍を治す大きなポイントは、”早期発見”です。発見が遅く、腫瘍が手術が困難なほど大きくなっていたり、転移している場合には、手術で回復する可能性が低くなってしまいます。副腎腫瘍の症状は尻尾から始まる全身の脱毛(毛が抜け落ちて皮膚が見えるようになる)ですので、見て判断することができます。
日頃から毛の状態をチェックするようにして早期発見を心がけ、フェレットが苦しむことのないようにしてあげて下さい。