実録!ラブラブ水槽大作戦
※このストーリは、事実を元に一部脚色してあります!?
かれこれ半年ほど、男は彼女がいなかった。いや遊ぶだけの相手なら、何人かはいる。しかし、本命と言える彼女はしばらくいない。少々寂しくもあったのだが、自宅にある水槽が寂しい夜も心を癒してくれていた。
そんなある日。知人を介し、一人の女性と知り合う。
第一印象は派手な印象を受けたのだが、話してみると気遣いもあり優しい女性に感じた。最初は知人を含め、複数で遊んでいたのだが、やがて個人的にも電話のやり取りをするようになる。この女性と、もっと親しくなりたい…
よし!ラブラブ水槽大作戦を決行だ―――
何度かめのデートの時。さりげなく、自宅に水槽があることを伝えた。
「熱帯魚ってお洒落だよね」
「ドラマのお洒落なシーンをみて、思わず衝動買いしたんだ」
「へー、熱帯魚飼ってるんだ!」
「うん。色々管理とか大変だけど、凄く綺麗なんだ」
「水槽の前に立つと、餌をくれると思って拠ってくるんだ」
「ふーん。可愛いね。私もごはんあげてみたいな。」
「今度うちにおいでよ。」
「部屋の明かりを消して、水槽眺めると凄く綺麗だよ」
「わぁー、見たい。今度みせてよ。」
「良かったら… 今晩見にくる?」
「うん。じゃ、6時ね」
本当は熱帯魚に人生をかけるほどマニアックなのだが、そのなことはおくびにも出さない。インテリアとしての側面を強調し、さらりと語る。いや、本当に綺麗なのだから、嘘はいっていない。あくまでも、深く語っていないだけだ…
次回に続く。