熱帯魚/熱帯魚関連情報

日本産淡水魚を見直す!カワヨシノボリの魅力 涼をもとめて、日本渓流採集記(2ページ目)

色鮮やかな熱帯魚も良いですが、たまには日本産の淡水魚に目を向けてみませんか? 納涼を兼ねて、渓流域で「カワヨシノボリ」を採集。水槽内では、愛嬌のある顔とトリッキーな動きが魅力。

長谷川 秀樹

執筆者:長谷川 秀樹

熱帯魚ガイド

■名前の由来

河川に生息する多くの「はぜ」の仲間は、孵化後、稚魚は一度海まで下り、暫らく生活した後にまた河川へと遡上します(これを両側回遊と呼ぶ)。しかし「カワヨシノボリ」は、海へ下ることなく、その一生を淡水域で生活するため「“カワ(川)”ヨシノボリ」と呼ばれます


■水槽飼育

カワヨシノボリ 全長6cm程にしかならず、遊泳量も余り多くないので、1ペアでしたら30cm水槽からでも飼育可能です。但し、縄張りを主張し小競り合い繰り返すので、水量に対して 匹数を控えめにした方が平和的な水槽となります。45cm水槽で2ペア。60cm水槽で3~4ペア位が妥当でしょう。

本種は、「はぜ」の仲間なので底中心の生活です。水槽内の中上層がやや寂しくなるので、「オイカワ」「タナゴ」などを泳がしても良いかもしれません。

カワヨシノボリの棲む清流 中・上流域の水温の低い所に生息していますが、温度への耐性はある程度あるようで、30℃以下で管理できればまず問題なく飼育できます。基本的に「はぜ」の仲間なので、丈夫な部類の魚に入りますが、水が古くならない様に注意するのが飼育のコツ。

人工飼料へも問題なく慣れてくれるので、沈下性のクランブル飼料(Ex.テトラ ディスカスフード)や冷凍赤虫などを中心に与えます。

レイアウトには、採集場所の砂と石を使用し現地の景観を再現するようにすれば、家庭でも涼しげな空間を演出できることでしょう。

カワヨシノボリの棲む清流

渓流の景観(Gallery)

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