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漫画家さんちの猫:村田順子先生

ネコに選ばれた人たちシリーズ第5弾は、漫画家の村田順子先生の同居にゃんz。真っ白と真っ黒の猫さんと同居中の村田先生、さてどんな出会いが???

岩田 麻美子

執筆者:岩田 麻美子

ネコガイド

ネコに選ばれた人たち 5

村田順子先生とシロちゃん
村田順子先生とシロちゃん
女漫画家、ライター、企画プロデュース、と様々な顔を持つ村田順子先生。

6歳で漫画に目覚め、竹宮恵子先生のアシスタントを経て20歳でデビュー。
TVドラマ化された『べにすずめたちの週末』や、『キャーッ!!(おっかけ立志編)』、そして『香港や韓国のアジアのアイドル研究家』、香港四大天王のひとり『レオン・ライのオフィシャルファンクラブ代表』などで村田先生の名前をご存じの方も多いかも知れません。

今回は、『漫画家さんちの猫2』や『ミャウリンガル三昧 ネコとおしゃべり!?(ネコ―見事な王子っぷりに脱帽。ピータンの気ままなネコライフ)』『猫・ネコ・ねこ!!!人気漫画家の実話猫マンガ!』なども執筆されていて、漫画家界では、猫好きで知られている村田先生と同居にゃんのインタビューをお届けします。

最初の猫『オマタ』ちゃん

上から、シロちゃん、オタマちゃん、タビちゃん
上から、シロちゃん、オタマちゃん、タビちゃん
今までに4にゃんと暮らしてこられた村田先生の最初の猫との出会いは、22歳で京都に嫁いだとき。まわりに友人もいなくて寂しくて、動物が欲しい!と思っていたときに、東京のお友達のお宅で子猫が生まれた!という一報が…。

「今考えると無謀ですよね(笑)。どんな子かもわからないのに、もらうことにして。一応銀色(サバ)のオスをキープしてもらっていたんですが、京都からじゃ、すぐに取りに行けなくて。やっと行ったら、きたな~いサビ猫が2頭だけ残っていました(笑)。でも、この柄じゃイヤだなんて今更言えないし、見ちゃったら可愛いし。

で、2頭の中の割合はっきりした柄の方をもらってきたのが、最初の猫『オマタ』だったんです。 なんでオマタちゃんかというと、子猫の時に割とよく下痢をする子で、『おまえはいつもオマタが臭いね~クサオマタだね~』と言っているうちに、『クサオ』が名字で『マタ』が名前になりました(笑)。

オマタは、すっごいキツイ性格で、存在感がありましたよ。人間を召使いのように使いました。『にゃぁーにゃあー』と鳴いては、あれをしろ!これをしろ!と命令する感じ(笑)。自分の思う通りになるまで、絶対にあきらめない頑固な猫でした。

オマタは、1999年の9月に慢性腎不全で17歳で亡くなりました。
身体が弱ってきて、寝たきりになって、ずっと付き添っていたんですけど、どうしても外出しなければいけない用事があった日、3時間ほど家を空けて帰宅したら死んでいました。最期は痙攣で苦しんだ様子があって、心残りですね。」

次もメスで『タビ』ちゃん

「タビ(キジシロ)は、夫の転勤で東京に移住後、うちの家の前で拾ったんです。
足袋をはいているような柄で、タビーだったから(笑)。
とんでもないデブ猫で、かたまる前のお餅がだる~~んっとなるでしょ、あんな感じに太っていました。
獣医さんからは「長生きさせたかったら痩せさせなさい!」と、いつも言われていましたけど、17歳まで元気に生きました。

寝たきりになって、昏睡状態になっても、体重があったから2週間くらい生きていましたよ。
最期はあんなに太っていたのがウソのようにガリガリでした。老衰で大往生でしたね。タビちゃんの時は、最期までついてあげられました。早朝に1回だけ鳴いて私を起こし、しばらくすると静かに心臓が止まりました。
悲しいけど、最期までみとれた満足感でいっぱいでした。
タビは2001年3月に17歳で亡くなりました。」

幻の『シロ』ちゃん

シロちゃん、へっぴり腰です…
シロちゃん、へっぴり腰です…
「3頭目がシロ。

この子は前に住んでいた家の裏で瀕死の状態で拾ったの。
仕事場に移動しようとした時に、アシスタントの子が『あ、子猫が鳴いた』というので、なんとなく声がした方をのぞくと、裏の家のガレージにガリガリに痩せたネズミのようなものがうずくまっていたんです。
体温も低く、青汁のような鼻水がビャ~とでていて、これは放置したら死ぬ!と思って、とりあえずタオルにくるんで動物病院に連れて行きました。

『相当衰弱しているので、助かるかどうかわかりませんよ』と言われたけど、そのまま入院。
流動食を与えたら、とりあえず体温が戻ったので半日で家に連れて帰りました。

かごのベッドに寝かせてテーブルの上に置いたまま、アシさんと夕飯を食べていたら、突然その匂いに反応して、ヨロヨロとかごから出て来たんですよ。瀕死の状態だったのに、『あっ!ウナギに反応した!もうこの子は大丈夫だ!』って(笑)。

ある日テーブルの上を見たら、白い虫(回虫)が大量に液体の中でのたうち回っていたり、目ヤニとか感染症が大変でしたけど、その後はまったく病気知らず。

まあ、あの瞬間、シロが鳴かなかったら、そして私が気づかなかったら、確実に彼女は死んでいたと思うし、強運な猫なのかな?と思います。
幻の猫ですけど(笑)。 5年も6年も通ってくれているアシスタントでも、未だシロの姿を見たことがないという子が何人もいるんですよ。
拾ったときは運命的なものを感じたんですけど、今はあんまりにも存在感がないので、なんでうちにいるんだろう?って思うことがたまにあります(笑)。
もう15歳ですけど、まだまだ元気です。 」

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