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映画『グーグーだって猫である』

9月シネマライズ、シネカノン有楽町2丁目、新宿武蔵野館ほかで全国ロードショー予定の『グーグーだって猫である』の映画試写会に行ってきました!小泉今日子さんをはじめ、グーグーも舞台挨拶に登場♪

岩田 麻美子

執筆者:岩田 麻美子

ネコガイド

グーグー、って何の意味???
グーグー、って何の意味???
ひとり暮らしをしていると「ただいま」と云える相手が欲しい、と思うことがありませんか?
真っ暗な部屋に戻ったとき、もしそこに待ってくれている「小さな家族」がいたら…。

「ただいま」といえる相手

この映画の主人公の天才漫画家の麻子さんは長年連れ添った愛猫サバを亡くして漫画が描けなくなってしました。人間より早く時間が過ぎてしまう動物と暮らしている事を、麻子さんはとてもよく理解していました。でも、ずっと一緒に暮らしていた「存在」が消えてしまった後、麻子さんは涙を流すこともできなくなってしまったのです。

でもある日…なかなか決心が付かず入れなかったペットショップに引き寄せられるように入った先で、アメリカンショートヘアーの子猫と出会います。

それが「グーグー」。

麻子さんの新しい家族です!
グーグーがやってきて、麻子さんの止まっていた時計がまた動き出しました。
新しい漫画のストーリーを考えて、アシスタントと楽しく盛り上がって…
偶然出逢った青年に心ときめいて。。。

しかし、麻子さんに死を覚悟しなければならない病気が発覚し…!

グーグーだって猫である
「グーグーだって猫である」
(角川書店刊)

『グーグーだって猫である』映画試写会

先日、特別協賛「にゃんとも清潔トイレ」花王さんにご招待いただき、『グーグーだって猫である』の映画試写会に行ってきました。

原作は1968年に『ポーラの涙』でデビューした少女漫画家大島弓子さんが猫との日々を綴った自伝的エッセイ漫画『グーグーだって猫である』。
以前からも大島さんの漫画には、『綿の国星』『サバの秋の夜長』『サバの夏が来た』など、猫がたくさん登場します。
少女漫画の創世記から大島ワールドを確立してきた大島さんの漫画は、特にその個性あふれる作画と絶妙な間合いのテンポ感、一読しただけでは気付かず読み飛ばしてしまいそうな奥行き深いストーリー、そして詩情的な文章…、と今人気の少女マンガとは趣の違う別世界観が存在しています。

その世界観に共鳴してか、過去にも大島弓子さんの原作漫画「赤すいか黄すいか」(1982年)、「黄金の草原」(1999年)を映画化・監督した犬童一心監督が、今回もメガホンを執り、新緑の美しい吉祥寺を舞台に不思議感あふれる映像を観せてくれます。
吉祥寺はその昔、いつか住んでみたいと思っていた私のあこがれの地でしたが、未だその機会もなく。。。しかし、この映画は吉祥寺で暮らし生きている感覚を存分に味わせてくれました。

4月25日、試写会には主演の小泉今日子さん、上野樹里さん、加瀬亮さん、そして監督の犬童一心さんともうひとりの主演者、グーグーが登場。
取材陣のカメラのストロボに驚き、顔を伏せて小泉さんの胸の間にもぐり込もうとしたグーグー。猫にとってこのような舞台は大の苦手のはずですが、グーグーは最後まで堂々と舞台挨拶に花を添えてくれました。

「猫は私のおかあさん」

小泉今日子さんとグーグー
小泉今日子さんとグーグー

ご自身猫と暮らしてらっしゃる小泉さん。
「私も実際に日々の生活のなかで自分の猫にものすごく助けられてます。私は、猫のことを『おかあさん』と呼んでいます。」

犬童監督をはじめスタッフの中にも猫同居人が多いせいか、麻子さんのイメージ(回想)シーンに登場する以外は、特別擬人化されることもなく、グーグーがとても自然体な「猫」として登場します。
※これって個人的には猫が登場する映画の中でポイントが高いのです♪

また、最初にサバの死、という悲しい出来事はありますが、猫がむやみに痛められたり、ぞんざいに扱われることがなく、そういう映画が苦手な方にも安心して観ていただけると思います。
※ただ唯一…室内飼いだったグーグーを外出自由にしちゃうシーンは、【映画的演出】なんだろうな、と納得したいのですが…。

色んな思いが込み上げてうるうる~~

この映画で私が特にうるうる~~~とした場面は、麻子さんの病院にナオミがグーグーを連れてお見舞いに来るところ。
病院内には動物を連れ込むことができないので、中庭でナオミがジャケットを開くとそこにグーグーが…。
苦しい治療の中で生きていく気力を失いかけていた麻子さんの一番の良薬が、このグーグーとの面会ではなかったか?と思います。

「グーグーだって猫である」のワンシーン
「グーグーだって猫である」のワンシーン


人も、猫も、それぞれの役割を活きているのではないでしょうか。
その時に、できることをできる形で…。

試写会での小泉さん、上野さん、加瀬さん、犬道監督のインタビューはこちら→

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