毛並みに沿って軽く梳かします |
長毛猫のグルーミング
長毛種はこの時期、朝晩全身にクシを通してあげたいですね。
ショーに出す予定がなく、むだ毛はどんどん取ってしまいたい、と思うであれば、最初は粗めのクシを全身にかけ毛球がないことを確認、次に細目のクシを横に寝かせ抜ける毛を取りましょう。
長毛種をコーミングする場合は、コームを入れる手前の皮膚を片手で押さえて、毛だけを引っ張らないようにしてください。
長い毛を1mm程度のバリカンで全身の毛をカットする手もあります。サマーカットすると、抜け毛が目立たなくなり、また猫も身軽になって快適そうです。
丸刈りに抵抗がある方は、お腹やお尻の毛をカットするだけでもずいぶん違います。
我が家の場合はライオンカットが主流。
ライオンシッポがテーブルの上でゆらゆら揺れると、下では大きな猫じゃらしで遊びたくてしょうがない猫が群がります。
短毛種のグルーミング
アンダーコートだけが見事に取れます |
短毛種でも、ダブルコートの猫は太ももや脇腹に毛球ができやすくなります。ダブルコートの猫は積極的にコーミングしてあげましょう。
また、濡らしたぞうきんを横に置いて、少し手を湿らせて指クシで全身を撫でるだけでもむだ毛がたくさん抜けます。
手ぐしで毎日全身撫でるだけで、猫はますます美しくなるでしょう。
毛がない猫の場合
スフィンクスのように毛がないとこんな時期楽かしら~と思われるかも知れませんが…。
実は毛がない分、皮膚に脂が浮いて不潔になりやすいので、毎日蒸しタオルで身体を清潔にしてあげる必要があります。
スフィンクスにはアトピー性皮膚炎の猫もいるようです。
短毛・長毛、どっちが抜ける?
私の感覚では、短毛種の抜け毛の方が激しい気がします。
短毛ですから抜ける毛は短くてあまり目立たないかも知れませんが、この短い毛が布の奥に入り込んでちくちくの原因になったりします。
絨毯が敷いてある、フローリングだけ、という部屋の違いで抜け毛の感覚もかなり違ってくるでしょう。
我が家は全室フローリングですが、長毛の毛はすぐにまとまって砂漠の植物のように部屋をころころ~、それをつまんで捨てればさっぱり。でも短毛の毛はパラパラとあちこちに散らばっていて目立つ気がします。
猫の毛色による抜け毛の違いは?
私が体感したことがある中で一番抜け毛が激しかったのは、アメリカンショートヘアーのチンチラシルバーというカラーの猫です。一般的にシルバーカラー(シルバータビー、チンチラ、スモークといったカラー)は抜けやすい毛質の猫が多いようです。これはアンダーコートが細く、密度が高いという毛色の遺伝子の特徴だと思われます。ブラウンタビー(いわゆるキジトラ)やレッドタビー(茶トラ)の抜け毛は普通で、比較的手入れが楽な子が多いようです。
猫の模様による抜け毛の違いは?
タビー(縞模様)の猫と全身が一色(ソリッド)または二色/三色(三毛)の猫の中で一番毛の手入れが楽なのはタビーでしょう。
真っ白と真っ黒の猫を比べると、真っ白の毛の猫の方が抜け毛が激しい気がします。
他の色と白が混ざっている猫も、白い部分の毛の方が柔らかくて抜けやすい猫が多いです。