もうすぐ18歳の赤トラくん photo by Dr.Ishida |
石田先生のお宅の猫さんたちを取材の中で、獣医師の立場からの人と猫の関係について、猫の病気についてのお話を伺うことができました。
今回は、『猫と人のより良い生活に役立つねこのお医者さんからのアドバイス』です。
獣医師が飼っているということで、特別なケアをされていますか?
自分の専門が感染症なので、猫の病気がどのルートから持ち込まれるかよくわかっているので、それを注意して予防する。外に出さない。
ウイルス検査が済んでいない猫と接触させない。
人が外から病原体を家の中に持ち込まないようにする。
獣医師が診るポイントは
鼻水が出てない
目がきれい、ぱっちりしている
耳の中が汚れてない
毛並みがきれい
お尻とかが汚れてない
なんてことのチェックで、これは家庭でもできること。
家の中できちんと飼っていると猫はきれいに保てるし、それが健康につながります。
後は、常日頃からよく運動できる環境にしてあげる。
フードは年齢に沿ったものを、でも、あまり神経質になりすぎない。
健康のために、身体を動かしましょう! |
理想的な猫と病院との関係は?
健康で免疫がしっかりしている猫であれば、普通は1~7歳の間はあまり病気をしないものです。
その間に病気になって病院にくるのには、なにか理由があるはず。
外に行って感染症をもらうとか、家の中の環境が悪くてストレスで病気になる、または、元々免疫系統が弱かったり異常だったり。
ですから、1~7歳の間は、健康診断で病院に来て欲しいですね。
常日頃からきちんとウェルネスケアを行っていると、そんなに心配することはないはずでしょう。
獣医師としては、病院に連れてこられたときに生きるか死ぬか、という仕事をするよりも、健康で長生きしてもらえる手伝いとしたいと思っています。
健康で、長く病院に通ってきてくれる関係が、獣医師と飼い主との理想的な関係だと思います。
どんな猫も病院は好きじゃないですよ。
うちの猫たちは、たまに必要に迫られて献血猫として病院に連れて行きますけど。
病院から帰ってくると、他の猫に敬遠されてますよ。病院のニオイがいやなんでしょうね。
小さい頃からどんどん病院に連れて行って、病院を好きになってもらいたいですね。慣れていない病院で測った血糖値とかは、あまり当てにならないから。
レミーくんとミリーちゃん photo by Dr.Ishida |