◆4)噛みグセのある子は単頭飼い |
子猫が甘噛みを覚えるのは、兄弟や親とじゃれあっているうちに本気の喧嘩になって自分も痛い思いをするから、です。
よって、単頭で幼いうちから親兄弟と引き離されてしまった子は、これを覚えずに大きくなる為、甘噛みができない子に育ってしまう事があります。
では、どうしたらこの子に甘噛みを教えてやれるのか。
答えは実は簡単です。
「猫をもう一匹飼えば、簡単にこの問題は回避できます。しかしながら、住宅事情や経済事情などからもう一匹増やすのが困難である場合には「飼い主さんがその子の兄弟になってやる」事です。
猫は兄弟に痛く噛まれるとものスゴイ声で鳴きます。そして反撃する。
これを猫にやってやるんです。
噛まれたら大きい声で「痛い、痛い」と大騒ぎして(なるべく高い声で言うのがいいです)噛み返します。噛む加減が分からなくて怖いならお尻をつねってもいいです。
体罰はいけない、と言いましたが、これだけは本猫が「噛まれたら痛い」という事を知らないと躾けになりませんので、心を鬼にしてがんばってください。
子猫のうちに噛み癖を治さないと、友達や獣医さんなどに噛みつく猫に育ってしまいます。
ただし、既に成猫の場合には叩いたりつねったりしてはいけません。
その子の攻撃性を刺激するだけ、になってしまいますので、大声で「痛い」と言う所までは同じですが、噛まれている部位を引かずに口の中に押し込んでください。それで驚いて離したら誉めてやります。それでもダメな場合は、叱り方、で説明した空気のスプレーを吹きかけるとか霧吹きで水をかけるなど「猫がイヤがる事」を繰り返し行います。そうすると猫は「噛むといやな事が起きる」と認識するので次第に噛まなくなります。
小さいお子さんがいるのに噛み猫がいる、とか飼い主さんが縫うほどの怪我をする、などどうしようもない場合、猫の牙の先を平らなるように削る手術もできます。これだと噛まれても大怪我にはなりませんので、どうしても、の場合には獣医さんにご相談されるとよいと思います。
小さい頃から飼い主以外の人間に会わせないと人間嫌いの猫になってしまいますので、なるべく子猫のうちに沢山の人に撫でてもらって、人間好きの猫に育てましょう。
◆5)猫同志の喧嘩 |
人間にも相性があるように、猫にも相性があります。
相性が悪いと喧嘩もしますし、最悪な場合ひっかいたり噛んだりして怪我をするケースもあります。
大抵の場合はほっておいてもそのうちにまた仲良くなりますが、頻繁に怪我をする喧嘩をする猫同士は、やはり隔離して飼った方がいいと思います。
うちではま~ちがいじめられっ子で、ライスやばぢに年中噛まれて怪我をしていたので、最近玄関に兄のC.C.と一緒に隔離しています。
猫同志もストレスが軽減されたようですし、私自身もま~ちが怪我をしているのを見る度に「私の勝手で多頭飼いしているせいでこんな事に」と落ち込んでいたので、精神的に少し楽になれました。
ここまでいかない喧嘩でも、しつこく唸り合いなどしてご近所迷惑な時には、霧吹きで水をかけてやれば二匹共逃げますので解決できるはずです。やって見てください。
くどいようですが、猫を叱る時には愛情をもって、「自分に合わせてもらっている」という事を忘れないように、それでいて物怖じはせずに叱ってくださいね。それが躾けを成功させる秘訣だと思います。