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~陽性から陰性へ~ 猫伝染性白血病を克服した猫

猫のおそろしい伝染病のうちのひとつである「猫伝染性白血病」。発症してしまったら助からない不治の病ですが、発症せず白血病にうち勝つ猫も多くいます。安易に安楽死させないで下さい。

岩田 麻美子

執筆者:岩田 麻美子

ネコガイド

記事:前ガイド戸松 佐恵美


猫には様々な病気がありますが、中でも、三大伝染病と言われる「猫伝染性白血病(FeLV)」と「猫伝染性腹膜炎(FIP)」と「猫エイズ(FIV)」はいずれも発症したら助かりません
ひとつずつの病気について書いてしまうととてつもなく長くなってしまうので、今回はタイトルになっている、「猫伝染性白血病(FeLV)」についての簡単な説明と、私が実際に知っている、この病気を克服した猫ちゃんのお話をしたいと思います。
現在、お医者様から「猫伝染性白血病が陽性反応」と診断を受けて、毎日藁をもつかむ思いで過ごしている方には是非読んで頂きたいと思います。

感染経路や症状などは下記に詳細を書かれているページへリンクをさせて頂きますので、そちらでご覧になって頂くとして、ここではもしこの病気にかかってしまったら飼い主はどうしたらいいのか、を中心にお話したいと思います。
「猫伝染性白血病(FeLV)」は発症さえしなければ、不治の病ではありません。
血液検査をして、一度陽性反応が出たからと言って致命的ではないと言う事です。
発症さえしなければキャリアのまま老衰する事もありますし、免疫を上げてやる事で自らの力でウィルスにうち勝ち、陽性から陰性に変化する猫もいます
この事をしっかり頭に入れて、飼い主さんはとにかく冷静に物事を考えましょう。
確かに致死率の高い病気ですが、イコール死、では決してありません。
ご自身の猫ちゃんの生命力を信じ、一緒に戦ってください。
不治の病と決めつけて安易に安楽死の道を選ばないで欲しいのです。

2001年6月15日、私のwebの掲示板にりんすさんと言う方から以下の書き込みがありました。
私はどうしたらいいのでしょう(;_;)
教えてください。m(_ _)m
先週隣のマンションで自転車のかごの中にいた子猫を保護しました。
私は今6頭の猫を飼っていて、最年長11才のはなちゃんは、糖尿病治療中です。そんなわけで、翌日健康診断と伝染病の検査に病院に行きました。
そしたら「猫白血病」が陽性でした。
子猫は生後2ヶ月位と言われました。白血病以外は全て良好だったのに、突然奈落の底に突き落とされました。他の猫にワクチンを打つといっても、はなちゃんは、高齢で毎日インスリンを打つ身なので、ワクチンを打つ事は無理だと言われました。
今はケージで暮らしていますが、一緒に住むことはできないし、だからといって里親を捜すのも大変難しいです。あんなに大声で鳴いて私を呼んだのに、猫白血病だなんて・・・。
とまとさん、私はどおしたらよいですか?本当にどおしたらよいのでしょうか?おしえてください。

私はりんすさんにはとにかく、猫白血病は発症さえしなければ怖い病気ではない事、陽性反応が出ても陰性に変わる事もある事、そして、事態がハッキリするまで先住猫さんとは一緒にしない事、を取り急ぎ伝えました。
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