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ノミとダニ予防で、病気も予防(2ページ目)

気温の上昇と共に虫達の活動も活発になってきました。犬と暮らす身としては、特に気になるのがノミとダニ。そこで、今回はノミとダニ予防のお話を。

大塚 良重

執筆者:大塚 良重

犬ガイド

ダニにも多種があり

足先や指の間にはマダニつきやすい
足先や指の間など、マダニがつきやすい箇所は、特に念入りにチェックを。
ダニと一口に言っても、犬に関係するものを例に挙げると、マダニ、ヒゼンダニ、ニキビダニ(別名毛包虫)、ツメダニ、シュルチェマダニ、ツツガムシ……など、ノミ同様多種があり、そのダニが与える健康被害もそれぞれであるので、ここで一まとめに説明をするのも難しく、代表的なマダニを中心にお話を進めていきたいと思います(そのマダニも、さらに何百という種類があるそうです)。

マダニのライフサイクル

まずは、マダニのライフサイクルについて。

〔成ダニ〕
ダニの脚は8本。クモの仲間であり、寄生する宿主となる動物がやって来るのをじっと待ち伏せています。宿主の熱や二酸化炭素、振動などを感じ取って活動を起こし、寄生。ノミほどには宿主を選ばず、いろいろな動物に寄生します。寄生後、1週間ほど宿主の血を吸い続け、その後、体から離れて産卵の準備へ。

〔卵〕
繁殖には適度な気温と湿度が必要。自然環境に左右される部分があるため、地域的な異常発生が見られることもあり。卵の数は、300~数千にも上るのだとか。

〔幼ダニ〕
この期間には、まだ脚が6本。宿主に寄生して、3~4日血を吸った後に体から離れ、1週間ほどで脱皮をし、若ダニへと成長。

〔若ダニ〕
若ダニに成長することで、脚が8本に。宿主に寄生し、4~5日血を吸い続けた後、体から離れ、1週間ほどで脱皮をして成ダニへと成長。このように、寄生→吸血→落下→脱皮を繰り返しながらダニは成長していきます。

マダニが寄生しやすい場所

かつては山間部に多いと思われていたマダニですが、昨今では環境の変化からか、都心部などでも見られるようになってきています。自然に恵まれた場所へ旅行に行った時などはもちろん、近所であっても草むらなどで遊んだ後には、念のためチェックをしておきたいところですね。

さて、マダニが犬にとりついた場合、わりと好みがちな寄生場所というのがあります。それは、以下のようなところ。こうした場所は、特に念入りなチェックを。

■目の回り
■耳
■頭
■お尻の回り
■足先、指の間

次のページでは、ノミやダニが関連する病気について。場合によっては、病気につながってしまうこともあるのです。
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