無料パピーパーティーを全国展開

インストラクター小椋さんと吉川さん
関東圏におけるインストラクターを務める、小椋さん(向かって左)と吉川さん(右:エリアプロデューサー兼任)。
犬の社会化の重要性については、少しずつ理解されてきていますが、まだまだ浸透しきれていない感が否めません。「大切なのはわかるけど、実際にはどうやったらいいの?」「他の犬にも慣れさせたいけど、なかなかそういう場所もなくて」……そういう言葉をよく聞きます。そこで注目されているのが、パピーパーティーと呼ばれるもの。最近では動物病院などで開催されることも多くなりました。

このパピーパーティーを、全国各地で、無料開催しているところがあるのです。それは、『PUPS(仔犬の社会化促進プロジェクト委員会)』という団体。先日、そのパピーパーティーが開かれるという話を聞きつけ、会場に足を運んでみました。



=Index=
・社会化とは?
・多くの人に知って欲しい社会化の大切さ
・いろいろなものに慣れさせる
・参加した飼い主さんの感想

社会化とは?

インストラクターの話に聞き入る参加者の皆さん
最初に、犬への接し方など基本的な説明があり。
ここで犬の「社会化」についてちょっとおさらいを。人間でも成長期における経験や環境が、その後の性格形成や行動に大きく影響することはご理解頂けると思いますが、それは犬であっても同じことなのです。

近年、よく耳にする問題行動。何故そうした問題が起こるのか? その理由の一つとして、社会化の不足が指摘されています。犬は母犬や兄弟、他の犬達とふれあうことで、犬社会のルールを身につけていきます。また、飼い主家族を始めとした人間とふれあい、そしていろいろな経験を重ねることで、それらを吸収し、学んでいきます。つまり、犬としての社会性を身につけることを、「社会化」と呼んでいます。

社会性を身につけるのに最も適した時期

「やぁ、こんにちは」
生後3週齢くらい~生後3ヶ月くらいまでの間は、最も社会化に適した時期。
犬という動物は一生を通して様々なことを吸収できる能力を持っていますが、やはりその密度が最大であるのが子犬の時期。成犬になるまでの、いわゆる成長期は以下の6つの段階に分けることができますが、この中で最も社会化に適した時期は、4番目の“社会化期”とされます。

1.出生前
(母犬のお腹の中にいる間)
2.新生子期
(生まれおちた日~生後12日くらいまで)
3.移行期
(生後12日くらい~生後3週齢くらいまで)
4.社会化期
(生後3週齢くらい~生後3ヶ月くらいまで)
5.若年期
(生後3ヶ月くらい~性成熟する頃まで)
6.成熟期
(性成熟以降)

更に、この“社会化期”の中でも、生後8週齢前後で受けた刺激や経験は、後の成長に最も影響すると言われています。また、“新生子期”あっても母犬や兄弟犬とより多くふれあったり、優しく撫でてあげたりすることは、脳神経や運動機能に刺激を与え、心身の発達を促す他、ストレス耐性を強くすることにもつながるのです。

このように、ただ可愛いだけではないのが、子犬の時期なのです。

さて、次のページでは、『PUPS』のパピーパーティーについてご紹介します。