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家庭動物サポート研究会ルポ!

名古屋に生まれたNPO法人「家庭動物サポート研究会」(通称サポ研)。今回はそのサポ研が開いたシンポジウムから、集合住宅で動物を飼うことをテーマにした井本史夫先生のお話の抜粋をご紹介いたします。

執筆者:坂本 光里

名古屋に生まれたNPO法人・サポ研

名古屋でもペット飼育可のマンションが増えてきた

獣医さんなどを中心に名古屋に生まれたNPO法人「家庭動物サポート研究会」(通称サポ研)。今回はそのサポ研が開いたシンポジウム「家庭動物との暮らしを考える」に坂本徹也が招かれて行ってきました。
今回はその聞き書きですが、集合住宅で動物を飼うことをテーマにした井本史夫先生のご講演の要点と、わたしなりの考えをご紹介したいと思います。

井本先生は『ペットと集合住宅に暮らす』という著書もあり、ご自身も犬と一緒に分譲マンションに住まわれている獣医さんで、ヒトと動物の関係学会を立ち上げられた仕掛け人のお一人でもあります。
先生は、今回「人とペット~出会いから共に暮らすまで 集合住宅編」とのタイトルで、集合住宅でのペットとの生活の問題点とその解決法について話されました。先生のお話はみずからの経験にもとづくもので具体的でわかりやすく、いい意味で単純明快なものでした。

経験者、井本先生のすごい説得力!

猛暑の中、エネルギッシュに語る井本史夫先生
つまり、ペットを飼う人たちのグループとそうでないグループが共生していくとして、そこで起こるペットがらみの問題には、やっぱり飼っている人たちが積極的に歩み寄って解決の糸口を探っていくしかないというもの。

たとえば「わたしは犬や猫がマンション内にいるだけで嫌なんだ」という強硬な人がいたとして、その意見は少数であったとしても、飼っていないグループの大半の人たちは「どうでもいい」と考えているのが通常で、強く言われれば「じゃあペットを飼うのは一代限りにしましょう」という規則が通ってしまったりする。そうならないためには、飼い主グループが意識を高く持って、つねに「どうでもいい」と考えている人たちからの支持を得られるよう、努力していくべきだというわけです。

大切なのは「熱意と説得」

その基本は言葉にすれば「熱意と説得」。具体的には、ペットの友の会を組織して交代でウ○チを拾って歩く。申し合わせ事項をつくり、こういうことを決めてキッチリ対処していくから大丈夫だと周囲に認めさせる。年に何回か催しを開いて住民全員に参加してもらい、交流とコミュニケーションを深める、といったことなどを挙げておられました。そして、強硬に反対している人とはより積極的に話しかけるなどして仲間に入ってもらい、時間をかけて説得(懐柔)していくというのです。

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