離婚/離婚後の生活

シングルマザーの年収が低い理由(2ページ目)

シングルマザーは仕事と子育てを両立させるために、必死で努力をしています。しかしそんな努力があるにも関わらず収入的には恵まれず生活が苦しいと訴える母親が8割。何とかならないものでしょうか?

岡野 あつこ

執筆者:岡野 あつこ

離婚ガイド


PTA役員の仕事をして収入激減!

クール
パート社員は正社員と仕事は同じでも年収は1/2、1/3……
R子さんは中学生と小学生の2人の子どもを抱えるシングルマザーです。養育費は2人で5万円と決めたものの父親はたった1回払ったただけで、行方知れずとなってしまいました。

R子さんは子どもたちに寂しい思いをさせまいと、学校行事には仕事を抜けて出席できるようにと、あるスーパーのパートの仕事に就きました。必ず1回は全員に順番が回って来るPTA役員の仕事も無理をして受けました。母子家庭の母親だからとか、母子家庭ではなくても働いている母親だからと言って、役員免除はされないのが役員選出の掟です。役員を受けた年は、収入も激減し生活もギリギリとなってしまいました。

ダブルワークで体調崩すも日数減らして復活!

そこで下の子の方で役員を引き受けた去年は、昼間はスーパーのパート、週5日夜間19:00~23:00ファミレスのパートを掛け持ちしました。ダブルワークのおかげで収入は月17~18万円稼げるようになりましたが、3ヶ月目に突入したとき、過労で体調を崩してしまい1週間昼も夜も仕事を休んでしまい、またしても収入は激減。

R子さんは夜間のパートを1日置きの週3日に減らし体調管理に気を配りながら現在もがんばっています。R子さんは週30時間以上のパートですので、社会保険も加入し6ヶ月経過後有給休暇も付与されるという条件で働いています。しかし、やはり同じ仕事をしていても正社員とは条件面で雲泥の差。何といってもボーナスが出ないのが収入面で大きな格差を生んでいます。とはいえ、正社員となれば遅番のシフトにも入らなければならないし、残業もこなさなければならない。しかし、子どもたちの夕食のことを考えたら、それは無理だと考えざるを得ない。

「下の子が高校生になったら、何とか正社員になれればと思っているのですが、どうなるか―。収入を犠牲にするか、子どもたちを犠牲にするか、いつもこのせめぎ合いで頭を悩ませています」
母子家庭の母親は、経済・子育て・自分の体調やらでいっぱいいっぱいギリギリの思いで日々を送っています。就業意欲の高い母子家庭の母親が安心して働きながら子育てできる環境が整っていくとよいと願わずにはおれません。


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