離婚/離婚後の生活

シングルマザーの年収が低い理由

シングルマザーは仕事と子育てを両立させるために、必死で努力をしています。しかしそんな努力があるにも関わらず収入的には恵まれず生活が苦しいと訴える母親が8割。何とかならないものでしょうか?

岡野 あつこ

執筆者:岡野 あつこ

離婚ガイド

母子家庭の平均年収は全世帯平均年収の約4割!

女
教育資金を貯めたいけど日々食べていくのがやっと……
離婚カウンセラーの岡野あつこです! 母子家庭の平均年収は、233万4千円(但し、「生活保護費」「児童扶養手当」も含む、2007年度版「母子家庭白書」)で、全国の全世帯平均年収580万4000円(2005年「国民生活基礎調査」)と比較すると、約4割の収入にすぎません。

仕事に就いている母子家庭の母親の実に49%が、臨時もしくはパート就労で、常用雇用はたったの39%。この調査は5年おきに実施されますが、前回調査では、「臨時・パート」が38%、「常用雇用」が51%を示していましたので母子家庭の雇用状況はかなり悪化していると言えます。

働けど働けど我が暮らし楽にならず

そんな母子家庭の生活状況ですが、8割が「暮らし向き」について「苦しい」(「大変苦しい」53%、「やや苦しい」27%の合計)と回答しています(厚生労働省2005年「国民生活基礎調査」)。

国は母子家庭の母親の収入に応じて児童扶養手当を給付していますが、全部支給で児童1人41,720円。第二子は5,000円、第三子以降は3,000円が支給されます。 全部支給が受けられるのは年収130万円まで。年収375万円未満が一部支給対象となります。児童扶養手当は母子家庭にとってはなくてはならないものですが、これを加算しても生活は苦しいのが現状です。

→PTA役員の仕事をして収入激減!
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