<目次>
嫁姑問題解決の鍵を握る、夫の対応とは
この家、嫁いびりは代々受け継がれているそうです……
嫁に離婚を考えさせてしまう夫は、2タイプ。「お互い大人なんだからうまくやってくれよ」と言い放ち嫁を落胆させる「俺は関係ない無責任夫」と、嫁より親の味方をしてしまう「機転が利かないマザコン夫」です。
前者の無責任夫は、「嫁姑問題なんてくだらない、嫁姑の仲が悪くたって俺には関係ない、俺は外で働いてもっと大きな難題と日々戦っているんだ、家のことに構っていられるか!」などと言い、嫁の話もちゃんと聴きません。しかし、いよいよ嫁が離婚の意思を固めたところで事の深刻さに初めて気づくわけです。
嫁は夫が話を聴き理解をしてくれると救われる
離婚の意思を固めた嫁が家を出てしまったり、離婚調停を起こしてしまうと、なかなか離婚を回避するのは難しくなってしまいます。そこまで追い詰められた後では、姑に対する憎しみばかりではなく、何もしてくれなかった夫への恨みも相当大きく膨れ上がっているからです。そこまでいかない段階で、夫は原点に返り嫁の立場に立ってよく考えてみるのです。嫁はたったひとりでこの○○家の嫁として入ってきてくれたわけです。嫁姑問題が起きている以上頼みの綱は夫しかいないのです。その夫が、自分の気持ちを受け入れ理解してくれたなら、多少気分が変わり持ち直せるものなのです。うざったがらず、話に耳を傾ける、これだけで離婚危機度はかなり下がります。
「お義母さんと私、どっちが大事なの?」は愚問とわかっているけど…
またお義母さんの肩持つの? もう、限界……
分かり切っているにも関わらず、嫁は自分の気持ち、自分の存在を夫に受け止めてもらいたい。それを再確認したい。だから、そう尋ねるわけです。ですから、夫は決して「そんな当たり前のこと聞くな」とか「どっちも大事に決まってるじゃないか」とか、ましてや、「究極どっちかといえば母親」などということを言ってはいけないのです。
両方大事でも、どちらの味方でもなくても、嫁がそう問いかけ泣きついてきたら、夫はとにかく全面的に嫁の味方になってあげるのが、嫁姑問題に直面した夫としてとるべき態度の基本中の基本です。「ここだけの話」なのですから、「順当にいけば母さんは先に逝く。一生添い遂げるのはおまえなんだから、おまえが大事に決まっているよ」。嫁はただこの一言にどれだけ救われることでしょう?
嫁は夫が味方をしてくれれば姑を許す気にもなれる
夫に愛されて大切にされて味方だとはっきり伝えてもらえると、嫁はどんなに姑のいじめがひどくても「可哀想な人。でもお義母さんなりにきっと辛いものを抱えているから、あんな行動に出てしまうのね」と考えられたり、「どうあれ私の大切な人をこの世に生んでくれた存在なのだから」と、許すことさえもできるのです。そして、最後。あまりに目に余る状況なら、夫は姑すなわち自分の母親にガツンと言うべきです。子離れできないでいた姑なら、ここでハッとするでしょう。息子はいつまでも自分だけの可愛い息子ではなく、自分の家庭を持った一人前の独立した人間なのだと気付きます。そこまで気づけば、「嫁と幸せにやってくれたら一番いい」と干渉も減ってくるはずです。ただ、ガツンと言いっ放しではなく、嫁が知らないところで「母さん、ごめん。さっきは言い過ぎた。はい。お小遣い―」などのフォローは必要です。拗ねちゃって逆効果になるといけませんから。
とにかく夫が嫁の味方せずして誰がする?です。親子関係は放っておいても永遠ですが、夫婦関係は放っておいたら壊れてしまうのです。夫は嫁を「全力でお守り」しましょう!
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