離婚/離婚後の生活

離婚の先にある「再婚」を考える

今のこの結婚は、「間違いだった! 失敗だった! もうどうやっても続けていくことはできない!」そう確信したなら、離婚するしかありません。その先にある再婚についてお話しましょう。

岡野 あつこ

執筆者:岡野 あつこ

離婚ガイド

1)今、不幸な結婚生活なら…?

医療技術が進歩して人間の寿命は延び続けています。その一方で、いつどこで何が起きるかわからないのが人間の運命。不慮の事故に遭遇したり、突然不治の病に倒れたり…。月並みですが、どちらにしても、今この瞬間を大切に生きて、この世に別れを告げるときには、「いい人生だった」「幸せだった」と思い旅立つのが理想です。

それなら、常によりよい幸せな人生を求め続けていくことが大切となってきます。今日辛いことがあったとしたら、それが大したことでなければ「一晩寝たら昨日辛かったことなんて忘れちゃった! 」ということもあるでしょう。でも、それがとても深刻な問題だとしたら、どんなにポジティブシンキングをしても、簡単にすっきりしてしまうわけにもいきません。

こんな場合は「よりベター」の精神で、一歩ずつ上がっていくしかありません。昨日より今日はよりベター、今日より明日はよりベター。それを継続して、一ヶ月、半年、一年経ったところで振り返ってみれば、今はあの頃に比べたら最上級のベストといってもいいかな? くらいになっているはずです。

このサイトにアクセスしてくださったあなたは、もしかしたら今の結婚生活に不満を抱き、または不幸だと考えて「離婚」の二文字が頭に浮かんだのかも知れません。離婚という言葉自体は、暗くて非常に後ろ向きのようなイメージがつきまといます。でも、あなたが今本当に不幸だと感じ、辛いのなら、泣いているのなら、「離婚」という考えは決して後ろ向きではないはずです。むしろ前向きと言えるのです。



2)幸せになるための離婚を~

今のこの結婚は、「間違いだった! 失敗だった! もうどうやっても続けていくことはできない!」そう確信したなら、離婚するしかありません。もちろん思いつきで確信したなんて、言ってるのはダメです。「もう1年前から考えていた。努力もした。それでももう限界!」など、〈考えた時間、最善の努力、そして気持ちがもう限界かどうか〉、この3点をチェックしてください。決して安易な離婚をしてはいけません。

この後は、もうさきほどの「よりベター」で進んでいくしかないでしょう。不幸の原因がダンナの浮気なら、浮気の証拠をつかむ→調停にかける→慰謝料・養育費・財産分与・親権等を決める→離婚、というように一歩一歩確実に、幸せな離婚に向けて歩いていくのです。

離婚をすることによって、とりあえず結婚している頃に比べたら幸せになれるでしょう。でも、人間は欲張りです。幸せに対して貪欲です。ひどいパートナーと別れられて幸せだけど、新しい最高のパートナーを見つけて、もっともっと今度こそ幸せになりたい! 幸せな再婚をしたい! そう思うのが普通です。

人間ってやっぱり一人では生きていけないのです。再婚というカタチを選ぶか否かは別問題としても、人は人と関わることでしか生きてはいけないのです。ましてや一度結婚をしていれば、いい時も必ずあったわけです。二人でいることの心強さや安心感も知っています。そんな人が、離婚をしてセカンドシングル。ひとりぼっちは自由でそれなりの心地よさもあります。でも、その代わり、寂しさ・心細さも必ずついてきます。

人間なんて強そうに見えても弱いもの。弱くなる瞬間は誰にでもあります。こんな時、誰かがそばにいてくれたら…。それなら、自分の気持ちに素直になって、再婚への行動を起こすべきです。(次のページに続きます)
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