ドバイ/ドバイ基本情報

長引く不況!ドバイ・バブル崩壊の真偽(2ページ目)

2008年から長引く世界的な大不況。飛ぶ鳥を落とす勢いで急成長を遂げてきたドバイについて暗いニュースばかりが取り上げられています。が、果たして実際のところはどうなのか?ドバイの今をリアルにレポート。

西田 麻紀

執筆者:西田 麻紀

ドバイガイド

ますます便利に!交通インフラが着々と進行中

ドバイのバス停
2008年秋までのドバイは、目的地までの時間がよめないほど交通渋滞がとにかくひどく、ショッピングモールからタクシーに乗るのに1時間以上待つなんてこともよくあることでした。

現在は、不況の影響で人口が減少したことや、新しい道路の開通、公共の交通手段の充実などで、交通渋滞が比較的改善されてきました。 また、バスの待合所に、エアコンを取り付けたり、イスラムの国ならではの女性専用タクシーを設けたり、乗客の満足度を上げる様々なアイデアが実現され、移動で感じていたストレスが軽減されたように感じます。

ドバイの駅
また、今後のドバイの人口増加を想定した交通インフラを今のうちから進めていて、その代表的なプロジェクトが『ドバイ・メトロ』。

ドバイ初の全長74.6kmのモノレールは、レッド・ライン(アル・ラシディア地区からジェベル・アリ・フリーゾーン地区までの 計52.1km)とグリーン・ライン(アル・クセイズ地区からアル・ジャダフ地区までの 計22.5km)の2つの路線からなります。 駅数は、全部で47(うち地下に10駅)あり、2009年9月9日からレッド・ラインが運行を開始する予定です(グリーン・ラインは2010年3月21日予定)。車両は全て冷房完備され、女性専用車両も含む5両で編成される予定です。駅のインテリアは、水・空気・火・地球の4つの自然要素がテーマとなったユニークなもの。外装デザインは、ドバイの歴史を感じさせる真珠貝の形をモチーフにされているといわれています。

更に、陸路のインフラだけでなく、水路のインフラ整備にも着手する計画があり、100人乗りのフェリーが2010年にサービス開始。ドバイ・バブル崩壊のニュースが飛び交う中、このようなインフラ整備が着々と進められているのもドバイの現状なのです。

ドバイの自然が戻ってきた!

私がトバイで暮らし始めた当初、一番驚かされ感動したのは、アラビアンナイトの世界そのままの海のように広大な砂漠や青い空、とてつもなく大きく真っ赤な夕陽がアラビア湾に沈んでいく光景でした。

建設ラッシュに沸いていた数年は、砂漠がビルに消え、粉塵と大気汚染の影響からか空の色はいつもくすみ、夕陽の大きささえも小さくなってしまいました。

これが最近は少しずつ以前の空、太陽に戻ってきたと感じられます。 夜にほとんどと言っていいほど見ることのなかった星も最近では見えるようになり、夜空を見上げることが多くなりました。 適度に近代化され、昔の自然が戻りつつあるドバイ。

燃油サーチャージの値下げ、魅力的なホテル・プロモーション、交通渋滞の緩和など、今こそ観光に適したドバイに来られてはいかがでしょうか。 きっとドバイの魅力をもっと発見してもらえるはずです。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます