全寮制から育まれる人間関係

一年次の男子学生は全寮制になっており、女子生徒は希望により入寮できる。これは会社に入って共同作業をする上でもっとも大切な人間関係を深めることを意図したものだ。このような人間関係を重視した教育環境づくりの成果であろうか。就職後の離職率の低さも約3%(豊田工業大調べ)に過ぎないのは驚異だ。

また部屋は個室で、冷暖房完備の上、デスクやベッドの他、インターネット(接続料無料)等の設備も充実している。この設備の個室で一年次は15,000円(女子は20,000円)で、二年次から19,000円(女子は29,000円)となっている。二年時以降は希望者が多いので抽選とのこと。このような条件なら誰でも入りたいだろう。

贅沢な教育環境

通常の私立大学の場合、専任教員一人に対する生徒の割合がおよそ20~30人である。これに対して豊田工業大は専任教員一人に対しておよそ8人という贅沢な教育環境が与えられている。この贅沢な環境を提供できるのもトヨタ自動車などからの潤沢な寄付金があるからだ。

このような点でもっともアメリカの私立大学に近いといえる。学生からの納付金だけで大学を運営しようとするとどうしてもたくさんの学生を集めなければならず、必然的に授業料をあげたり、専任教員一人当たりの生徒数が増え、教育環境が悪化してしまう。その点で世界的な企業であるトヨタ自動車がバックにある豊田工業大は、日本にはまれな大学と言えるだろう。

首都圏や関西圏の受験生にはあまり知られていないが、実はすごい大学。それが豊田工業大である。総合的なマンモス大学に魅力を感じない受験生は、受験を考慮してみる価値は十二分にあるだろう。




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