英語2次試験対策は傾向を押さえるべし
各大学によって2次試験は大きく傾向が異なっている。「秀才を求める東大と、天才を模索する京大」で述べたように、短時間に多くの問題を解かなければならない東大型と京大のように比較的時間配分がしやすい大学とに分けて考えた方がいいだろう。英語を例にとって説明したい。1.問題数の多い東大型
北大前期(90分で長文3題+リスニング)
千葉大前期(90分で非常に長い長文3題)
大阪大学(90分4題で自由英作もあり、かなりきつい)など
問題を解くとき、常に時間を意識して解答する習慣をつけるべき。時間を計って問題を解く方がいいだろう。短い時間での処理能力が問題になる。長時間一つの問題ばかりを解かず、全体の時間配分をした上で問題を解いていく。また、すべての問題を解ききるのではなく、できる問題からやっていくのも大切。難問で時間を消費するより、合格最低ラインをキープするぐらいのつもりでやろう。
2.比較的時間配分がしやすい大学
小樽商科大学前期(100分で4題だが、下線部訳と長文1題、自由英作、リスニング)
東北大学前期(100分で4題、長文2題、会話問題、自由英作)
筑波大学前期(120分で3題、長文2題、空所補充+英作)
東京外国語大学前期(150分で5題、長文2題、自由英作、リスニング2題)など
東大型と比べると多少時間に余裕はある。難しいことに変わりはないが、時間配分がよりしやすいというだけである。どちらにせよ記述の練習を必ず入れていく必要がある。英文和訳でも、考えているだけでは実際にはなかなか言葉が出てこないものだ。最近の傾向として、自由英作を入れている大学が多い。その点で緻密な添削が必要になってくるだろう。論旨の展開の仕方や、まとめ方を習得する必要がある。2次試験対策はなかなか個人でできるレベルではないので、塾や大手予備校に2学期からでも通うのがベター。
受験の本番はこれからだ。現役生の場合、学校の勉強との兼ね合い問題になってくる。授業と受験とはまったく別物ではないので、決して授業を軽視してはいけない。授業をしっかり押さえることがセンター試験高得点獲得につながるはずだ。
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