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3つのポイントから見る東大の「凄さ」(2ページ目)

一般の世評で言われる東大に対する評価は本当なのでしょうか?研究・教育・就職の三つの観点から考えます。

吉田 敦彦

執筆者:吉田 敦彦

学習・受験ガイド

大学を評価する基準2「教育」

東大の凄さは、その教育力にもある
次に、その大学が入学後どのように生徒を指導しているかこれが重要な問題になります。簡単に言ってしまうと、「入ってから勉強が大変だ」と言う生徒が多い大学ほど優れた大学です。中には、入学して最初の日にテストがあった大学もあると聞きました。

一般に教養課程の授業はつまらないものが多く、ただ履修する義務がある通過儀礼のようになってしまっています。ただ東大では、国公私の大学教育改革を支援するプログラムを掲げ、全国の大学教育改革を推進する立場を示しています。一方、京大は「自由の学風」を前面に掲げています。一般の大学では学期初めに履修届けを出し、担当教授の許可を得た後、コースを段階的に履修していく制度が一般的ですが、京大では4年間で全学共通の科目が多くあり、1年生の時から先輩達と一緒に授業を受け、とてもよい刺激になっているようです。京大ホームページを見ているとあちらこちらに「自由」という言葉が出てくるのを見ますが、これこそが京大がノーベル賞学者を頻出してきた学風。型にはめるのではなく、自ら学ぶ姿勢を持たせる教育なのです。

東大授業はどうなっているのか?

普通大学の場合、語学の授業はその担当教授が編集した本を買わせるか、あるいは市販されているものになりがちです。東大は何が違うかというと、「英語1」で、全学共通のテキスト(『The Universe of English』)を編集し使っています。内容は小説から、経済、科学的な内容まで文理に関係のない内容を集めてあるすばらしいテキスト。リスニングやビデオを使った授業が多い中、しっかりとした読解能力を重視している点はさすが!と言っても過言ではありません。これは専門領域にとらわれず、幅広く常識をつけさせようという狙いが見られ、このあたりにも教育に対する真摯な姿勢が見て取れます。

>>就職状況はどうなっているか?>>
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