その他の文化財も充実してます

経画阿弥陀三尊像(写真提供 高幡不動尊金剛寺)
高幡不動には、これ以外にも、平安時代から江戸時代までの貴重な文化財が数々あります。それはなぜかというと、この寺が、実際に平安時代から現在に至るまで、この地で続いてきた寺だからです。それは、東京都内ではまれに見ることです。

そもそも、昔の江戸であった現在の東京中心部には、平安時代からの寺は存在しません。江戸は、徳川家康が幕府を置く以前は、多くの場所が湿地だったのです。しかし、高幡不動尊がある多摩地区は、江戸時代よりはるか以前から開けていたので、こちらの方に古い寺があるのは当然なのです。

お寺でもらうパンフレットなどを読むと、伝承によるたいへん古い由緒が書かれていることがあります。しかし、それはあくまで、「…と伝わっている」ということで、ここ高幡不動尊のように、本当に平安時代から続いていることが学問的に実証されている寺は、あまりないようです。そういう意味でも、この寺は、東京人の財産なんですね。

鳴り龍もあります

天井の龍の絵の下で、ポンと手を叩いてみましょう(写真提供 高幡不動尊金剛寺)
境内奥には、大日堂という立派なお堂もあります。こちらも拝観料が200円かかりますが、「鳴り龍」という優れた文化財があるので、一度はごらんください。鳴り龍とは、天井に描いてある龍の絵の下でポンと手を叩くと、音が部屋全体に響き渡るしくみで、日光東照宮などにもあります。実際に、わたしもここで手を叩いてみました。なかなかいい音がしました。コツは、手を少し丸くして中に少し空気を入れて叩くことみたいです。あなたもぜひトライしてみてください。

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