新井薬師の骨董市
毎月第一日曜日の早朝から行われる新井薬師の骨董市 |
東京とその近郊では、毎週のように、どこかの寺や神社で骨董市が開かれています。曜日に関係なくその寺の縁日に行われるものもあれば、毎月第一日曜日、という感じで、縁日とは関係なく行われるものもあります。
小物から家具まで、いろいろなものがあります |
実はわたしは、冷やかし専門ではありますが、ここの常連で、店を出す人々とも、すでにお馴染み。扱っている品物も個性的ですが、骨董市の面々は、人自体も超個性的で、話し込むとめちゃめちゃ面白い。皆さん、普通の価値観とはちょっと違った「骨董こそ人生の目的」というスタンスで生きていらっしゃるようです。
個性派ぞろいの骨董市の面々
應後さんの店は、青い色の染付け古伊万里で統一されています |
しかし、この方は、骨董の世界では、ちょいと知られた有名人。とりわけ古伊万里の染付けに関しては、東京有数の目利きです。お店に出すものも厳選されていますが、向島の職場の上にある「古伊万里資料館」に展示された、プライベートコレクションのすごさに驚きます。そこにあるものは、ちょっとやそっとの値段ではないので、露天の市には出せないのです。
川島さんの店は、高価なものから安くて楽しいものまで、ごった煮的な魅力にあふれています |
そういうことなので、川島さんのお店では、種々さまざまなものの中からお宝を探し出す楽しみがあります。中には安いものもあるので、よくよく見てみましょう。しかし、せっかく売れても、川島さんは、市を巡ってまた好きなものを買ってしまうので、結局何にも残らない、とぼやいていらっしゃいます。骨董品は、このようにして、骨董を愛する人々の間を巡り歩くのです。
骨董市で掘り出し物を見つける方法
日本在住の外国人たちも、熱心にお気に入りを探しています |
お気に入りを見つけたら、ちょっとがんばって値切ってみましょう |
また、気に入った品物を置く店を見つけたら、何度か通ってお馴染みさんになることもコツです。骨董市は、多くが、メンバーも場所もほぼ固定ですから、たとえば「わたしは、こんな柄のそばちょこを探しています」などと言っておくと、次回に仕入れておいてくれたりもします。
しかし、何も、値段が高いくて一般的に値打ちのあるものを買うことだけが骨董市の楽しみではありません。境内には、安くて楽しい古いものがあふれかえっていますので、各自のセンスでお宝を探してみるのが、骨董市の正しい遊び方です。
他の人には、ただの古びたものでも、好きな人にとっては値千金のお宝です |
●應後大吾さんのコレクションが展示された古伊万里資料館はこちらです。
いろいろ説明もしていただけるので、骨董の世界を知りたい方は一度覗いてみてください。
次ページでは、新井薬師がどんな寺かについてお話します。