サンディエゴ、コロナド島
サンデイェゴ・コロナド橋でアクセスできるコロナド島 Copyright:the San Diego Convention & Visitors Bureau |
サンディエゴの今回の旅行で一番印象に残ったのが、このコロナド島。3.5キロのサンデイェゴ・コロナド橋を渡ってアクセスできます。コロナド島は1542年に探検家ホアン・ロドリゲス・カブリヨによって発見され、古いスペイン風建築の影響が強い町は、リゾート気分たっぷりの場所です。
サンディエゴのダウンタウンから車で20分くらいの距離ですが、その歴史、スペイン風文化によって、独特の雰囲気を醸し出しています。リゾート地としても有名で、ゴルフコース、マリーナ、太平洋の藍色の海が臨めるビーチが広がっています。
ホテル・デル・コロナドの歴史
国の歴史記念物に指定されているお城のようなホテル、ホテル・デル・コロナド 写真提供:Hotel Del Coronado |
ホテル・デル・コロナドはそんなコロナド島のランドマーク的ホテルで、ザ・デルという愛称で親しまれ、国の歴史建築物に指定されています。ザ・デルの特徴は何と言っても、とんがり帽子のようなタワーからなる建築で、赤と白のコントラストが美しく際立つ存在です。
その歴史は1885年に遡り、バブコックとストーリーという引退した二人の中西部のビジネスマンが「西欧で話題になるリゾートホテル」を作ろうと、その頃誰も住んでいなかったコロナド島を買い取るところから始まります。二人は島を買い取った後、島全体の水道、電気、フェリー、鉄道などのシステムを完備し、1887年に最初のゲストを迎えることになったのです。
1891年に当時のベンジャミン・ハリソン大統領が宿泊したことから始まり、ウィリアム・タフト、フランクリン・ルーズベルト、そしてリンドン・ジョンソン以下の今日のブッシュまで全ての大統領が宿泊しました。
ザ・デルの一番有名なゲストといえば、1920年に滞在したイギリスのプリンス・オブ・ウェールズでしょう。彼はアメリカ人の離婚経験のあるワリス・スペンサー・シンプソンと結婚するために王位をあきらめたのですが、皮肉なことに彼が1920年にザ・デルを訪れた時、シンプソン婦人は最初の夫と結婚していて、ザ・デルに住んでいました。ザ・デルで王子がシンプソン夫人に出会ったのではないかという噂が長い間流れましたがその信憑性はいまだにわかりません。