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互助会で積み立ておけば葬儀は安心?(2ページ目)

毎月一定額を積み立てておけば、結婚式やお葬式など急な出費でも安心という互助会システム。お葬式をする人の4割が互助会を利用しているというデータもあります。しかしなぜか多い苦情やトラブル……。その実態は?

吉川 美津子

執筆者:吉川 美津子

葬儀・葬式・お墓ガイド

互助会を利用するメリット

互助会が保有する会館の中には、ウエディング会場のようなステキな会館もあります
互助会が保有する会館の中には、ウエディング会場のようなステキな会館もあります。
マイナス面ばかりを強調してしまいましたが、互助会も上手に利用すればメリットもたくさんあります。

●積立金は葬儀以外でも使えます

お宮参り・成人式・法事などで借りる衣装に充当することができます。仏壇や仏具の購入に使用することもできます。

●互助会の会館は設備の整ったところが多い

互助会が保有している会館の中には、設備に多額の資金を投入し、ホテル並みの設備を誇っている会館もあります。中にはシャンデリアをふんだんに使用したゴージャスな会館もあります。

●事前に葬儀のことを考える機会ができる

タブー視が薄れてきたとはいえ、「葬儀のことを生前に考えるのはなんとなく不吉」と考える人も少なくありません。しかし「互助会に入会しているから」という理由ならさほど違和感なく葬儀について調べることができるのではないでしょうか。残された人の精神的負担を少しでも軽減するという意味で、事前に葬儀について考えておくことはとても大切なのです。

●万が一倒産しても、他の互助会で葬儀ができる

万が一倒産しても、他の互助会で葬儀ができるように、役務保証機構制度があります。掛け金は半分しか戻ってきませんが、役務保証制度を利用すれば大損することはありません。

月々数千円といっても、将来に向けての貴重な財産ですから安易に互助会に入会することはお勧めしません。しかし「将来は互助会の○○会館で葬儀をしたい!」と確固たる意思があるのであれば入会して積み立てをしておけば安心です。

一番大切なこと、それは「互助会だから」「専門葬儀社だから」「大手だから」という基準で葬儀社を選んではいけないということです。互助会でもA社とB社では全く異なる葬儀サービスを提案しているかもしれません。企業名や規模で判断せず、どのようなサービスを提供しているか、スタッフの教育は行き届いているか、担当者は親身になって対応しているかなどを事前に把握しておきましょう。もちろん葬儀費用のチェックも忘れずに!

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