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お葬式の料理を美味しく見せる裏ワザ

通夜や葬儀の会食の席で印象に残っている料理はありますか?なぜか葬儀の料理はインパクト薄。実際はさほどまずくない料理なのに、なぜか不評が飛び交う葬儀の料理。その料理を美味しく見せる裏ワザとは……。

吉川 美津子

執筆者:吉川 美津子

葬儀・葬式・お墓ガイド

通夜ぶるまいって何?

通夜ぶるまいでは大皿料理が並びます
通夜ぶるまいでは大皿料理が並びます。
お通夜でお参りが終わると「こちらへどうぞ」と案内される通夜ぶるまいの席。地域によっては「お清めのお席はこちらです。」と誘導している人もいますし、「ご供養ですから」と言われることもあるでしょう。

通夜ぶるまいには、故人と親しい人と席を交える最後の食事という意味があります。今では弔問に来ていただいた方、お手伝いの方へのお礼をこめて、遺族がおもてなしをする席という意味が強くなってきています。ちなみに「お清めの席」と言われるのは昔は死をケガレと考えられていた昔の風習からきたもの。※神道以外の宗旨・宗派、特に浄土真宗の場合は「お清め」という言葉は適切ではありません。


人数が直前まで予想できない通夜料理

葬儀社との打ち合わせのときに必ず悩むのが料理の数。人数が直前まで予想できない通夜ぶるまいの場合は、ある程度融通が利くように大皿料理でおもてなしをするのが一般的です。返礼品であれば多めに注文してしまったら後で返品することも可能ですが、料理は生ものなので注文した量だけ清算しなければなりません。かと言って少なすぎたら弔問客に失礼、というわけで料理の数量については慎重に対応したいところです。

では、どのように数量を出せばよいでしょうか。まず、親戚やお手伝いの方の人数分を確保します。つまり通夜の席の最後まで会場に残る人の分です。次に一般の弔問客の分を考えます。100名の弔問客がいたとして、通夜ぶるまいの席に着くのはそのうちの80~90%くらい。しかし皆さんしっかりとお腹に入れるわけではなく、寿司や煮物などをつまむ程度になりますので実際は50名分~70名ほどの料理でも十分でしょう(会場が広ければ多めに、狭ければ少なめに準備します)。
それでも予定していた人数を大幅に超えて多くの弔問客が来る場合もあります。その場合は追加注文するしかありません。葬儀社は追加注文にも迅速に対応できる料理業者と契約しているはずです。ベテランスタッフなら、通夜開式10分前に集まった人の人数を見ただけで、全体の弔問者数の見当ができます。

なお、地域によっては通夜ぶるまいには一般の弔問客は接待せずに、お菓子等を持って帰ってもらうこともありますし、お茶だけ、もしくは抹茶とお菓子等を出しておもてなしをするケースもあります。

通夜ぶるまい、見栄えを良くする裏ワザ

通夜ぶるまいの席をちょっとお洒落に。チーズとワインでおもてなしをする人もいます。
通夜ぶるまいの席をちょっとお洒落に……チーズとワインでおもてなしをする人もいます。
料理にはランクがあります。寿司、天ぷら、煮物の定番メニューのほかに、各社がさまざまなアイディアを出して料理を提案しています。特にオードブルは会社色が出やすいメニューです。
参列者に十分な料理をふるまいたいと考えていても、少しでも金銭的負担を軽減するためには、ランクを下げたり品数を減らさなければならないこともあることでしょう。そこで限られた予算で見栄えをよくするための裏ワザをこっそりお教えします。

まず、一番良く出るにぎり寿司を多めに準備します(地域によってはにぎり寿司を出さないところもあります)。にぎり寿司を増やした分、煮物や天ぷらを少し減らします。盛り付けが美しいオードブルはテーブルを賑やかに見せることができますし、簡単に手でつまめるものが多いので好んで食べられますから量はそのままで。すると随分と見栄えが良くなるはずです。

最近では定番メニューだけでなく、和洋中のパーティー風メニューを提案している業者もあります。「従来とは違った形でおもてなしをしたい」「料理は華やかにしたい」という方にはおすすめです。

まだまだあります!葬儀の料理を美味しく見せる裏ワザは次ページでご紹介
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