葬儀・葬式/葬儀・葬式関連情報

悲しいけどちゃんと見送る。ペットの最期

家族の一員であるペットを失うことでペットロスという、うつのような状況になる人が増えています。ペットの死を乗り切る手段のひとつが「葬儀」。きちんと送ることはペットロスを乗り切る大切な過程です。

吉川 美津子

執筆者:吉川 美津子

葬儀・葬式・お墓ガイド

ペットが亡くなったら

覚悟はできていてもペットの死は想像以上に辛いものです。家族の一員だからこそ、納得のいくお別れをしたいものです。
覚悟はできていてもペットの死は想像以上に辛いものです。家族の一員だからこそ、納得のいくお別れをしたいものです。
ペットといっても家族の一員。何も言わないワンちゃんやネコちゃんだけに、なおさら亡くなった後「苦しくなかっただろうか」「辛くなかっただろうか」と考えてしまいます。ペットを失うということは、想像以上に心への負担が大きいといわれています。葬儀は悲嘆を乗り切るための重要なプロセス。人間と同じようにペットとも「きちんと見送ってお別れをする」ことが大切なのです。

臨終を告げられたら、まずは自宅に安置して最後のお別れをしましょう。その際、遺体をキレイに整えて腐敗の進行を遅らせる処置をすることが必要です。

●臨終後の遺体の処置方法

人と同じように、犬や猫も死後硬直し、腐敗が進行していきます。火葬・埋葬まで時間があく場合は、遺体処置をしなければなりまえん。

  1. 愛用していたベッドや布団、ケージを用意します。体液が漏れてもすぐに対処できるように、ペット用の吸水シートを敷きます。もしくはタオルなどを重ねて敷き詰め、その上にビニール袋を敷く方法もあります。
    (木製の箱を利用してもかまいませんが、火葬炉によって使用不可のこともあります)
  2. 固く絞ったタオルや消毒液で全身をキレイに拭き、ブラッシングします。硬直する前に、手や後ろ足をまるめてリラックスしている状態の形にします。
  3. 目や口を閉じます。瞼が閉じにくい場合は、小さくちぎったティッシュペーパーや綿を瞼と眼球の間に入れて優しく瞼をかぶせます。口が閉じにくい場合は、布などを使って口を固定します。しばらくすれば、固定したものをはずしても口が開かなくなります。
  4. 体液が流れてきた場合には、丁寧に拭きます。しばらくすれば出なくなります。
    (鼻。口、耳、肛門等に棉を詰めれば体液の漏れ防止になりますが、そこまではできなくても大丈夫です)
  5. 腹部を中心に保冷剤を置きます。直接体に触れないように、布等で包んでおくといいでしょう。
  6. 遺体の上にタオルやシーツなどをかぶせます。
  7. 安置場所はできるだけ涼しい場所を選びます。

    遺体を安置したら火葬する場所を探します。火葬施設はどのようなタイプがあるか次ページで紹介します。
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