セット型か組み合わせ型か、葬儀社によって違う表示方法

葬儀費用の値段の付け方には、葬儀一式○○円と表示するセット型、個別の金額を表示する組み合わせ型があります。
【図表】葬儀施行費用の表示方法イメージ図(料理・返礼品は除く)葬儀費用の値段の付け方には葬儀一式○○円と表示するセット型と、個別の金額を表示する組み合わせ型があります。

葬儀施行費用を一言で表すと、葬儀に必要な祭壇・備品・葬儀社のサービスに対する費用になります。例えば、祭壇、棺、ドライアイス、枕飾り、遺影写真、受付備品、霊柩車などがここに入ります。また、お葬式の手配をしたりプロデュースをする葬儀社の人件費も、葬儀施行費用に入ります。

葬儀施行費用の値段の付け方ですが、葬儀一式○○円と表示する「セット型」と、個別の金額を表示する「組み合わせ型」があります。セット型とは旅行で例えると交通、宿泊、観光などが含まれるパッケージツアーのこと。祭壇や備品、人件費などすべてを含むパッケージ料金です。一方、組み合わせ型は旅行で例えるとフリーツアー。交通、宿泊、観光など、予算を考えながら自由に組み合わせるのと同じように、祭壇やお花、その他の備品の料金が明示されていて自由に選んでいくことができます。

よく「セット料金しか教えない葬儀社は不親切」と言われることもあります。しかしそれは、ひとつひとつの価格を明確にすることで、余計に混乱してしまう人も少なくないという配慮から、という事情もあります。

セット型で注意しなければいけないことは、「葬儀一式○○円」と表示してあってもその中に含まれる項目は葬儀社によって違うということです。実際は「葬儀一式」と書かれているにもかかわらず、実は受付備品や枕飾りが含まれていなったりすることもあります。その場合はもちろん、料理や返礼品も含まれていません。

■葬儀一式○○円に含まれる項目例
・A社
……祭壇、棺、人件費、枕飾り、後飾り、ドライアイス1日分
・B社
……祭壇、人件費、遺影写真、車両費用
・C社
……祭壇、人件費、供花2基、受付備品、火葬費用

この場合、3社共通して含まれている項目は祭壇と人件費だけです。単純に費用だけの比較をするとしたら、A社、B社、C社は別途かかる費用をすべて算出し、同じ土俵に立たなければ比較ができません。さらに料理や返礼品などを含めた総額の見積書を出してはじめて各社の費用の比較ができるわけです。


納得できる葬儀施行費用の見当のつけ方

本来ならここでズバっと「○○の大きさの祭壇なら○○万円です!」と言いたいところです。

でも、実はこの場ではっきり言えないのが葬儀費用。辛いところです。なぜなら葬儀には地域差があり、祭壇の形や備品の種類も異なるから。それだけでなく、葬儀に関わる人の人件費も都心と地方では異なってきます。また葬儀にお金をかける傾向があるところもあれば、極端に安い地域もあります。同じ東京というエリア内でさえも、下町と山の手、多摩地区では葬儀費用が違ってくるほど地域差があるものなのです。

では、どうやってオープン価格の葬儀施行費用を考えればいいのでしょうか。それは数社を比較検討することです。地元の葬儀社を最低2社、できれば3社以上比較検討してみてください。その際に同じ条件下で見積もりを出してもらうのです。

「そんなことあたりまえだ。」と思うかもしれませんが、葬儀社を事前に調べて比較検討するということは、最近まであまり行われていませんでした。でも、車や住宅などの高額商品はもちろん、食料品や日用雑貨だっていくつものスーパーのチラシを見て比較するのに、葬儀社だけ行き当たりばったりというのはやはりおかしな話ですよね。数社を比較すれば、その土地の葬儀費用の傾向が見えてくると思います。サービスの善し悪しや担当者の対応も見えてくることでしょう。

そして遠慮することなく担当者に質問するといいですよ。「○○葬儀社だと、○○万円という見積書を提示されたのですが、この違いは何ですか?」と。「このお客様はよく調べているな」と思わせたらしめたもの。葬儀社の担当者は気を引き締めて相談に対応してくれるはずです。


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