タイ/タイ北部・チェンマイ

静寂の中に佇む仏像と出会うスコタイ遺跡(3ページ目)

世界遺産に登録されているスコタイ遺跡。スコタイはタイ人の心の故郷とも言われています。静かに佇みながら見る者を圧倒をもさせる仏像は有名。遺跡の外せない見所スポットから効率的な周り方をご紹介します。

執筆者:清水 千佳

スコタイ史跡公園内の遺跡

見る人を圧倒するワット・シーチュムの仏像

■ワット・シー・チュム
四方を壁に囲まれた空間(32m四方、高さ15m)に、高さ15mの仏像が安置されているその姿を、テレビや本などで目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。仏像は「アチャナ仏」(恐れない者という意味)と呼ばれていて、今でもその静寂の中に不思議な安堵感と迫力の両方を感じさせながら鎮座しています。

ワット・マハタートの仏像。遺跡めぐりの際、最初にここへ訪れる人も多い
■ワット・マハタート
城壁内の中央に位置する王室寺院の遺跡。二列に並んだ柱の奥には巨大な座仏像が安置されている。185にも及ぶ仏塔がここには並んでいて、スコタイ一スケールの大きい遺跡です。

■ワット・サ・シー
大きな池に浮かんでいるように佇むスリランカ様式の仏塔のある遺跡。ここの池で、毎年陰暦12月の満月の夜に行われるタイの伝統行事でローイ・クラトン(水の精霊を讃える灯篭流し)が催されます。

■ワット・シー・サワイ
もとはヒンドゥー教の寺院として建てられました。クメール様式の塔が印象的。スコタイ王朝がクメール文化の影響を受けていたことがよく分かります。

これがラムカムヘン大王の銅像。慈悲深く人々を見守っているようだ
■ラムカムヘン大王(King Ram Khamhaeng)の銅像
スコタイ王朝の全盛期に王として君臨した大王。今のタイ文化の基礎となるものを国に広めた偉大なる功績を持ちます。大王像の前には鐘が置かれていますが、この鐘は各城門には必ずこの鐘が吊るされており、スコタイ王朝の象徴ともなっています。

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