今回は、滋賀県と岐阜県の県境にある伊吹山をご紹介します。滋賀県最高峰、標高1,377mのこの山は、日本百名山であるとともに、固有種も多数見られるという高山植物の宝庫。春から秋にかけて多くの高山植物が咲き乱れるなか、夏は最も種類が豊富です。山頂駐車場(1,260m)から山頂(1,377m)までは遊歩道が用意されていて、散策が楽しめます。
JR大垣駅や関ヶ原駅からは路線バスが出ており、名古屋駅からは直行バスも出ているのですが、本数が限られています。最も便利なのは車でのアクセスといえるでしょう。名神高速道路の関ヶ原ICから車で10分ほどで到達できます。
今が最盛期! 高山植物の宝庫を散策
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眼下には駐車場が小さく見えます |
山頂駐車場からは3本の遊歩道が用意されています。登りは2ルートあり、中央遊歩道(山頂まで約20分)が、階段も整備されていて最短距離&最短時間で到達できるのですが、私は緩やかな勾配のある西遊歩道コース(山頂まで約40分、長さ約1,000m)で、山頂まで登ることにしました。道幅も比較的広く緩やかな傾斜で歩きやすかったです。入口付近からさまざまな高山植物が咲いていました。
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シモツケソウの群落があちらこちらに見られました |
7月中旬~8月中旬が最盛期といった感じでしょうか? 百花繚乱とは、まさにこのことですね! 色とりどりで驚くほどでした。特にきれいに咲き誇っていたのが、鮮やかなピンク色のシモツケソウでした。
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ユニークな形のクガイソウ |
ほかにもオオバギボウシ、コオニユリ、イブキトリカブトなど、さまざまな品種が見受けられました。山頂に近づくにつれ徐々に気温が低くなり、山頂は平地より10度近く低かったかもしれません。サラッとして清涼感もあり、爽やかな風が心地良かったです。
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山頂の日本武尊像前で皆さん記念撮影です |
途中、澄み切っていれば眼下に琵琶湖が一望でき、湖中に浮かぶ竹生島や沖島も見えたのですが、残念ながら今回は見えませんでした。およそ40分ほどで山頂に到着です! 山頂には日本武尊像が立ち、周囲には御社や売店も。ここで地元産の伊吹牛乳をゴクゴク!
山頂で少し休憩を取ってから下山することに。今度は下り専用の東遊歩道コースを歩くことに。詳しくは次ページへ。