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名古屋の個性派ライブハウス「得三」10周年

名古屋・今池のライブハウス「得三(Tokuzo)」がオープン10周年。ロックからお笑いまで懐深すぎのラインナップ。ライブ後は居酒屋に変身! 名古屋一アングラな街・今池でとびきりディープな名古屋の夜を!!

大竹 敏之

執筆者:大竹 敏之

名古屋ガイド

アーティストにも一目置かれる
フトコロの深いライブハウス

名古屋・今池のライブハウス「得三(Tokuzo)」が2008年9月でオープン10周年。ロック、ジャズ、ブルース、フォークからトークライブ、演劇、落語まで。新旧の実力派アーティストに海外の大物ミュージシャン、コアなインディーズバンド・・・。収容人数は約200人と決して大きくはないハコながら、他のライブハウスにはないディープかつフトコロの深いラインナップに、音楽ファンはもとより、アーティストからも一目置かれている、全国的にも異彩を放つ独立独歩のライブハウスです。
得三
1998年9月にオープンした「得三(Tokuzo)」。
地下鉄今池駅10番出口から徒歩2分。鮮やかな青い外観が目印


ライブハウス兼 朝5時まで営業の居酒屋
アーティストと一緒に乾杯も!

ライブ
知る人ぞ知るクセ者やアッと驚く大物など、音楽ツウにはたまらないライブラインナップ
ブッキングの面白さと並んで、ファンとアーティスト双方にとっての魅力となっているのが、「朝までやってる呑み屋である」(これが店のキャッチフレーズでもある)こと。

ライブ中も、オールスタンディングの公演時以外はテーブルに座って食事ができ、終演後はそのまま居酒屋として朝5時まで営業。泡盛から電気ブランまで酒の種類が充実してたりする上、料理が結構ウマいんです。そして、ライブを終えたミュージシャンが居残って飲んでいくこともしばしば。さっきまでステージの上の人だった彼らと、言葉を交わしたり、一緒に飲んだりできるチャンスもあるのです。
料理
白ワインとトマトソース仕立てのTOKUZOチキンライス、青じそとブラックオリーブの特製手打ちピザ各800円
メニュー
10周年記念として歴代の人気季節メニューをリバイバル


得三の前身は、同じく今池にあった「オープンハウス」(1971~91年)。アングラな町・今池の象徴的存在だった、伝説のブルース喫茶兼ライブハウス兼飲み屋でした。かの近藤房之助さん(『踊るポンポコリン』の“インチキおじさん”として紅白にも出場した日本屈指のブルースマン)が店長だったことでも知られ、その最後の店長が、現・得三のオーナーである森田裕さんです。

次のページではオーナー・森田さんが語る得三の10年+魅力いっぱいの10周年記念企画
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