シーサイドのフラワー・ガーデン
センターハウスを抜けるとこの眺めが出迎えてくれる |
「名古屋港ワイルドフラワーガーデン ブルーボネット」は海辺の屋外庭園として2002年オープン。ワイルドフラワーとは、野性的な雰囲気とたくましい自生力を持ち、美しい花々を咲かせる草花のこと。比較的、栽培に手間がかからないため、公園や道路、河川敷などの環境美化にも活用されています。
園内で株の販売も。ブルーボネットは一般の園芸店より背が高い自然のままのものが購入できる。一株294円 |
シンボルフラワーのブルーボネットは5月下旬まで花を咲かす |
施設名にもなっているブルーボネットは、米・テキサス州の州花でもあり、ブルーの帽子(ボネット)を重ねたような可憐な姿が特徴的。園内にはこのシンボルフラワーが6000株も植えられ、3月下旬から5月下旬まで園内のいたるところで花を咲かせます。
世界のトップデザイナーによるモデルガーデン
ワイルドフラワーの里は花の種類・散策道とも魅力アップ
「園内にはテーマごとに22のガーデンが設けられています。花を見るだけでなく、それぞれ趣の異なる庭園を観て楽しんでいただけます」とディレクターの長谷川幹洋さん。トップデザイナーによるモデルガーデン。写真はダレル・モリソンの「日本・テキサス友好の庭」 |
中でも目玉はモデルガーデン。手がけるのはガーデニング界のカリスマ、ロビン・ウイリアムズに、ジョン・ブルックス、ダレル・モリソンの世界的トップ・ガーデンデザイナー。この3人のガーデンをまとめて見られる場所は、世界広しと言えどもここだけだそうです。
春と秋に一面に花が咲くワイルドフラワーの里 |
筆者が主観でガイド。男性がミニチュア萌えする
ジャパニーズスモールワールド
では、ここから筆者が実際に足を運んでみて受けた印象を中心にガイドしていきます。まず交通手段ですが、ブルーボネットは名古屋港ガーデンふ頭から水上バスでアクセスできます。このルートのイメージが強いため、船でしか行けない?と思われてたりもするのですが、ちゃんと車でもバスでも行くことができます。
園内を流れる小川では様々なトンボが飛び、カエルの鳴き声も聴こえる |
センターハウスを抜けて園内に入った瞬間の美しさは目を見張ります。色とりどりの花と緑に覆われた中、小川が流れ、随所にガーデニング装飾が。まるでヨーロッパの風景画の中に迷い込んだかのよう。周辺は工業地帯のため、緑の向こうに煙突やらがちらちら見えるのが少々惜しいのですが、ちょっとだけ視線を下にずらせばそれほど気になりません。
園内はそれほど広大ではなく、ざっと一周するだけなら10分もかからない程度。しかし、先に紹介したモデルガーデンやワイルドフラワーの里など、歩き進むごとに表情が異なるエリアが現れるため、ついついあちこちで足を止め、ベンチに座ったり、写真を撮ったりと飽きさせません。特にガーデニングを実践している人、興味のある人にとっては、まさに格好のお手本になるはずです。
親指ほどのミニチュア人形が日本の四季の風景を再現 |
筆者が釘づけになったのはジャパニーズスモールワールド。田植えや縁日など懐かしい日本の現風景をミニチュアで再現したジオラマには、男性ほどグッと来るんじゃないでしょうか。
動物や幾何学模様に樹木を刈り込んだトピアリーガーデン |
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