キング・オブ・名古屋メシ! 味噌煮込みうどん
先月、結果発表した「名古屋人が選ぶ名古屋メシアンケート。「名古屋人が日頃食べている名古屋メシ」部門および「総合」ランキングで、見事1位に輝いたのは味噌煮込みうどんでした。太くてコシの強い麺を土鍋でぐつぐつ煮込んだ味噌煮込みうどん、その決め手は何といっても赤味噌。赤味噌は名古屋を中心とした東海地方のみで消費されているご当地味噌(原料で分類する場合の豆味噌はほぼ同義語)。愛知県岡崎市の八丁味噌が代名詞的存在で、甘辛というより辛甘というべき味の濃さ、長期熟成による深いコクや渋みが特徴です。味噌は普通、沸騰させると風味が損なわれるのですが、こと赤味噌に関しては煮込むほどにコクが出るのが強み。味噌煮込みうどんやどて焼きなど、この特色を活かした名古屋メシも少なくありません。
味噌煮込みうどんの代名詞と言えば「山〇屋」
見た目はそっくりだが、味もサービスも意外と違いがある「山〇屋S」と「山〇屋H」 |
先のアンケートでも、味噌煮込みうどんの回答者のうち、およそ7割の方が「山〇屋」と記入していました。
周知のとおり、「山〇屋」には「山〇屋S」と「山〇屋H」の2つのグループがあり、それぞれ名古屋市内を中心に複数の店舗を出店しています。
看板の書体もそっくりで、知らない人だと区別がつかないほど似ている両者ですが、味やサービスにはそれぞれの特徴があります。今回、筆者は名古屋駅・都心部・郊外にある両グループの3店舗ずつを回り、それぞれの特色や違いをチェックしてみました。
次のページでは「山〇屋S」の赤味噌LOVEにKO!