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台湾にはない台湾ラーメンは名古屋生まれ(2ページ目)

激辛がクセになる台湾ラーメン。名古屋近辺ではどの店にもある、今やご当地ラーメンとも言うべき名物だが、実は本国・台湾にはない名古屋オリジナル。元祖・味仙で、その秘密と魅力に迫る!

大竹 敏之

執筆者:大竹 敏之

名古屋ガイド

辛い~ッ!でも止まらない~ッ!!これぞ激辛マジック

「か、辛い~ッ」
筆者も台湾ラーメンの激辛さにノックアウト。でもなぜか箸は止まらない。
味仙の台湾ラーメンは、鶏ガラベースの醤油スープに、ミンチとニラ、そして唐辛子とニンニクがたっぷり。他店では、ここにモヤシやチャーシューなどが加わったりします。真っ赤な唐辛子がスープの表面をびっしり覆い、見るからに辛そう。そして、いざ口に運ぶと…、
か、辛い~~~ッ!!!!!
見た目をはるかに上回る激烈な辛さが、味覚ばかりか五感を襲います。
口の中はビリビリ、鼻水や涙も出てくるほど。普通のラーメンの感覚で、勢いよくズルズルとすすり込んだりしようものなら、たちまちゲホゲホ!ズビズビ!!とむせ込んだり鼻水吹き出したりするのは避けられません。

ところが、辛さにヒ~ヒ~言いながらなおも食べ進んでいくと、なぜだか箸が止まらなくなってきます。そして、辛さの奥に秘められた肉やスープのうまみ、さらにはほのかな甘みまでもが徐々に感じられるようになってくるんです。つるりとした食感の淡白な麺も、インパクトある辛みをうまく引き立てています。こうして、最初「こんな辛いもの、食べきれるか…?」と尻込みしていたのがウソのように、ぺろりと丼を空にしてしまうのです。

記憶に残る味は名古屋圏限定。暑気払いにもうってつけ

青菜炒めと手羽先
人気メニューの青菜炒め680円、手羽先450円
台湾ラーメンは、味仙という店の魅力のひとつに過ぎません。手羽先、青菜炒めなど、他にも絶対外せない人気の定番メニューが目白押し。台湾料理は中華全般の要素を網羅しつつ、さっぱりしていて食べやすいのが特徴。同店の料理も決して辛いものばかりではないんです。

名古屋ではきわめてポピュラーな台湾ラーメン。最近は東京や関西などでも少しずつこれを出す店が出てきているようですが、まだまだ少数派。味仙も残念ながら「他の地域の方から、出店してほしいというご要望はいただくのですが、現時点では考えていません」(川野店長)とのこと。名古屋ローカルグルメの激辛隊長・台湾ラーメン。ガツーン!と強烈な辛さを是非体験してみてください。

台湾料理 味仙
・ 住所:名古屋市千種区今池1-12-10(今池本店)
・ アクセス:地下鉄東山線・桜通線今池駅から徒歩2分
・ TEL:052・733・7670
・ 営業時間:17時~翌2時
・ 定休日:無休
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