特待制度とは?
「特待制度」とは、勉強面での成績が優秀な生徒に対し、入学金や授業料の一部、あるいは全部が免除される制度です。これ以外にも、スポーツ面での成績が優秀な生徒を対象とした「スポーツ特待制度」というものもあります。高校にもよりますが、入学試験での「成績上位者5%以内の者」といった基準で、特待生が決まります。免除される対象や金額に違いがある、いくつかの特待生を設けている学校もあります。
特待生 | 入学金 | 授業料 |
特待生A | 全額免除 | 全額免除 |
特待生B | 全額免除 | 1/2免除 |
特待生C | 全額免除 | 1/3免除 |
「私立」と聞いただけでもためらってしまう家庭には、これは朗報ですね。
文部科学省の「子どもの学習費調査H16年版」では、公立と私立の高校の年間の教育費の違いは、
■公立高校……516,331円
■私立高校……1,034,689円
と2倍近い開きがあります。
私立の高校へ進学したいけれど、学費が高く進学が困難という生徒への配慮からも、この特待制度は大いに存在意義がありそうです。しかし、ここへきて高校野球の特待制度に待った!がかかったのです。
発端はプロ野球の裏金問題
今回の問題は、プロ野球球団が選手や監督に金品を渡していた「裏金問題」に端を発します。確かに、一部でこうした不正があったのは残念なことです。施設面での充実が必要なことから、スポーツ競技の強豪校と呼ばれる高校は私立に多い傾向にあります。こうして私立高校を中心に、多くの高校が学業だけでなくスポーツ競技でも特待制度を取り入れています。