やってほしいこと
□あれこれ言うよりも、まず子どもの話を聞く□やればできると信じる気持ちを子どもに伝える
□新聞やニュースを見て、家庭で話題にする
□親自身が本を読んだり、勉強をするようにする
□「勉強しなさい」と言うよりも、勉強しやすい環境を作る
□クイズやパズルなど、知的な活動を好むようにする
□イライラした気持ちより、ニコニコした笑顔を意識
□親自身が好き嫌いを言わず、何事にもチャレンジする
□時間を守り、早寝早起きを心がける
□朝食は栄養のバランス、夕食は会話を重視
以上、皆さんは日常生活で以上のことをどれくらい意識しているでしょうか?こちらは、「何個当てはまったからいい」という見方ではなく、一つでも多くできることを増やすように心がけましょう。
「勉強しなさい!」と言うよりも、子どもが勉強する気になるような雰囲気づくり。ぜひ心がけたいですよね。たとえ勉強するつもりがあったとしても、誰かから「勉強しなさい」と言われると、返ってやる気がなくなってしまうものなのは誰でも同じ。日常生活で親や兄弟がテレビを見ているのに、自分(受験生)だけがテレビを見られず、勉強しなければいけないというのは、それだけで「ストレス」にもなります。受験生が勉強する時間帯は、家族もテレビを見るのを控えるなど、家族ぐるみでの協力体制が必要です。あるいは、受験生だけではなく「家族全員が勉強する時間をつくる」などの工夫をしてみるのも名案ですね。
ほか、親として心がけたいことは子どもにはっきりとした「価値観」を伝えることです。そのために、テレビや新聞のニュースを家庭での話題として取り上げるなど、日々のコミュニケーションを意識してみましょう。
辛抱強く3年間学習塾へ通わせたBさんのケース
ここで、志望校に我が子が合格したBさんの実例を挙げてみます。Bさんは、中学生になった息子をある進学塾へ通わせることに。Bさんの息子の成績は中程度。塾長が言うには「この子は徐々に学力が伸びるタイプだから、しばらくは成績は上がらないかもしれない。我慢してください」とのこと。案の定、塾へ通ってもBさんの息子の成績はしばらく上がらず、良くも悪くも中程度のまま。それでも塾側に不満を言うこともなく、塾の方針に従い1日も休ませずに息子を塾に通わせ続けました。そして塾へ通って3年目となった3年生。突然成績がアップしたのです。その後、Bさんの息子は見事に第一志望の高校に合格。
上例でも見られますが、ガイドが現場にいて感じる「成績が伸びる子どもの親に共通している」ことは謙虚。テストの点数に一喜一憂しない。あれこれ不満を言わず、勉強面では塾の先生を全面的に信頼している。このような共通項が見られます。「この親にして、この子あり」とは、受験でも当てはまることなんですね。