校内のいたるところで個別指導が行われる
■学校生活・授業・進路について/教務主事 阪本恭子先生より(9:15~9:45)・学校生活での制服はないが、体操着は指定。カバンは自由
・高3で文理選択をする学校。よって、高2までは生徒全員で基礎学力を習得するという考えで、若干の選択科目を除き、全員が同じ授業を受ける。高3では受験演習が行われ、文系が週4時間、理系が週2時間、その授業が充てられる
・完全週5日制は明治時代より。しかし、土曜日クラブに参加する生徒は多数存在し、週休2日制を感じていない生徒が多いと思われる
・週32時間の授業で、授業時間の確保の考えから2期制を1972年より採用
・専任教師61名(内男性が11名。内卒業生が12名。クリスチャンが41%)。各教員は中高どちらの授業も担当
・数学は中3から高校の内容に入り、高2より習熟度別授業を行う
・高校英語の授業は、通常240名の5クラスを7クラスに分け、3段階の習熟度別で運営
・学習の基本は「授業」にあるを前提に、生徒の高い要求に教師は日々応え、逆に生徒には予習や宿題を要求。お互いに切磋琢磨し合っている
・夏休みなどの補習はないが、教師は日々生徒をよく呼び出し、その場の手当を重視したコミュニケーションスタイルを遂行。校内の様々なところで個別指導を受けている光景が日常茶飯事。決して放任主義の学校ではない
・クラブ参加は中学生はほぼ全員、高校生は90%。週に2~3日、放課後と土曜日に活動。中1は文化系162名、運動系90名が加入していて、2つのクラブに所属している生徒もいる。クラブ活動は高2の秋で引退
・カウンセリングは40年程度の歴史があり、草分け的な存在。保健室がそれに当り、養護教員2名と助手1名がいる。生徒の相談内容はもちろん極秘で、教員もクラス運営についていなどを相談をすることもある
・進路指導は中3、高1で社会で活躍している卒業生に話を聞く。高2はOGの大学生に話を聞き、そこで受験の仕方についても伝授される。進路はさまざまではあるものの、ほぼ全員がセンター試験を受験する。240名中、指定校推薦を受ける生徒は毎年15名ほどと少ない。内訳は慶應3名、早稲田2名、ICU1名など。毎年約50名が浪人をし、自分の行きたい大学の再受験の準備に費やす
女子学院中学、通学時間制限90分間の理由
■中学担任から/理科教諭 大泉満彦先生より(9:45~10:00)・中1からの半年で、JG生は強さ、たくましさが身につく。友達ができるか心配しながら入学式を迎えるが、1クラスを6つの班に分け、7~8名程度の班で係を全うし、友達づくりのキッカケを図る。
・どの教科も授業は盛りだくさんで、進度が早く、教科によっては教室も変わる。毎日宿題が出て、予習、復習をしなければならない
・ほとんどの生徒がクラブ活動に参加し、そこでも先輩との付き合い方を学ぶ。限られた時間をどう使うかを考えて行動することが身に付く
・忙しいJG生は、遠方からの通学は大変なので通学時間制限を90分と設定している
■中学担任から/英語教諭 平井恵理先生より(10:00~10:10)
・女子学院の英語はコミュニケーションの手段と考えていて、英語で歴史や科学や時事問題をコミュニケーションできる力を養いたいと考えている
・フォニックスという教材を使い、単語と音声を結びつけるトレーニングを行う。その授業はクラスを半分に分けて行う。中1の英語は週5時間(内1時間はネイティブスピーカーによる授業)。フォニックスを使う授業は教師も日本語を使わず、英語に慣れさせていく。英語の授業は、歌、ジェスチャー、寸劇などのコミュニケーションによって、より楽しい授業に。英語(言語の発想)で「どう自分の考えを伝えるか、表現するか」を学ぶ。文法はドリルが中心
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