女子学院中学の一日は礼拝から始まる
■礼拝(8:10~8:30)・先生がパイプオルガンを弾き、讃美歌354番を生徒と一緒に起立し、歌う
・院長の田中弘志先生が聖書(ルカによる福音書第15章 1~7節)を読みあげる
■学校説明会のねらいについて/教務主事 阪本恭子先生より(8:40~8:45)
朝8:10からの学校説明会を行うねらいは、女子学院の教育活動の中心である「礼拝」を見てもらいたかったのと、実際に登校する時間を保護者の方々に体感してみてほしかったという2点から。
■女子学院の教育/院長 田中弘志先生より(8:45~9:15)
・女子学院は138年もの歴史をもつキリスト教(プロテスタント)の精神に基づく学校。よって、「神が自分をどう見ているか?」をいつも考え、そこに立ち戻る。毎年、標語聖句を聖書から引用していて、今年度は「草は枯れ、花はしぼむが、わたしたちの神の言葉はとこしえに立つ。イザヤ書 40章8節」
・授業では生徒たちが勉強の仕方を学ぶ。そして教員は「生徒たちが学ぶ喜びをいかに持続できるか」をテーマに日々、授業に向かう
・図書館には蔵書5~6万冊。調べ学習用の本を置いていて、ベストセラー本などは置かず、市区町村の図書館との使い分けを奨励
・とにかく文章を書くことが多い学校。中1~高3まで毎年、JG(女子学院)作文集を年度末に作成する。広島の旅で、戦争体験を聞き、自分の考えをまとめる「ひろしま文集」もある。この広島の旅では「戦争は良くない。無意味である」ということを語り継いでほしいとの学校の思いがある
・教科外活動ではクラブ活動も盛んで、中学生の加入率は100%に近い
・夏時間(4月~10月)が17:30まで、冬時間(11月~3月)が17:00までに完全下校。JG生は時間の使い方が上手い
・5月の体育祭は、東京体育館にて行われる。特徴は各学年対抗で競い合うこと。当然のことながら、経験則も体格もできている高校3年生が毎年、優勝する傾向にある。中2、高3はマスゲームを行い、観客を沸かせる
・女子学院は常にコミュニケーションを大事にしていて、6月の中1オリエンテーションデイ、7月の中2御殿場教室(2泊3日)でも生徒同士の話し合い、生徒と教師の話し合いを重視した内容となっている
・女子学院は世間では自由な校風と言われているが、その意味は、積極的な「自由」、自分で考えて判断する「自由」を意味する。放任主義とは一線を画しているので、特に中1、2の低学年の担当教師は細かく生徒を見ている。例えば、生徒が毎日書く学級日誌の長い感想文にもすぐに答えるのはもちろん、学内の至る所で個別指導をしているのが女子学院の教師の毎日
・女子学院の教育は、生徒各自に居場所を作り、「他者を尊重し合える教育」を重視。最終的には「聖書」の考えに立ち返る
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