フェリス女学院はプロテスタント、横浜雙葉はカトリックと宗派が違う
神奈川の男子校「栄光学園、聖光学院の徹底比較研究」に引き続き、今回は神奈川女子校御三家として不動の人気校、「フェリス女学院」「横浜雙葉」「横浜共立学園」のうち、前者二校、フェリス女学院中学校・横浜雙葉中学校を「基本データ・教育の特徴」「大学合格実績」「入試結果・偏差値」「募集要項」「学費」で徹底比較研究します。

フェリス女学院卒業の著名人として、荻野アンナ(芥川賞作家)、原由美子(サザンオールスターズミュージシャン)、藤村志保(女優)、安井かずみ(作詞家)などがいます。横浜雙葉高校出身は、中里恒子(作家)、三浦しをん(作家)、海原純子(医師)、八木亜希子(元フジテレビアナウンサー)、渡辺真理(元TBSアナウンサー)などがいます。

フェリス女学院中学校

■所在地:神奈川県横浜市中区山手町178

■創立年:1870(明治3)年

■中1生徒数:女子189名

■高校募集人数:高校では募集をしない完全中高一貫校

■教育理念・校風:アメリカの宣教師メアリー・エディー・ギターによって創設されたキリスト教・プロテスタントの伝統校。「キリスト教主義」「学問の尊重」「まことの自由の追求」を教育方針に掲げ、そこには学院のモットーである新約聖書の言葉「For Others—他人のために—」が反映されている。自分のためだけでなく、他人や世界に役立つための「学問」の尊重、外からの強制ではなく自らの意思と判断で規範や規律を守り社会のなかで他人への思いやりをもった行動ができること、すなわち「まことの自由」の追求が創設以来一貫した教育の柱となっています。

この教育方針のもと、毎朝の礼拝(8:30~8:55)、聖書の授業、修養会(中1は1日、中2と高1は2泊3日)を実施。校則で生徒をしばることはせず、生活、学習ともに基本的に本人の自主性に任されます。保護者と学校の距離感も適度にあり、自主自立的風土をもつ家庭に適性があるといえます。

■教育の特徴:6年間一貫教育・少人数制を取り入れ、高水準の教養・学問を培います。2学期制で週5日制・45分授業7校時まで(月・水は6校時)、土曜は部活動などを実施。英語は週5時間(中1・2)~6時間(中3)、テキスト「プログレス」を使用。中高英語、高校数学などの教科で少人数教育を行う。音楽教育も学院の特色の一つであり、6年間必修。中学は基礎学力を重視する。

高校では発展的学習の指導に力を入れ、進路に対応し選択科目も充実。その中の一つ、国語や社会、体育、音楽、家庭科などで設置する「特別講座」はフェリス独自の授業となっている。高校英語は「講読」「作文」「プレゼンテーション」といった科目も設置。

横浜雙葉中学校

■所在地:神奈川県横浜市中区山手町88

■創立年:1900(明治33)年

■中1生徒数:女子189名

■高校募集人数:高校では募集をしない完全中高一貫校

■教育理念・校風:1872(明治5)年に来日した修道女マザー・マチルドによって始められた教育を基礎に、横浜紅蘭女学校として1900年に開校されたキリスト教・カソリックの伝統校。「徳に於いては純真に 義務に於いては堅実に」を校訓に、奉仕の心や自分を大切にする心をはぐくみ、社会に貢献する人を育てます。

6年間を家庭的で温かい雰囲気のなかで過ごすことができ、先生と生徒、先輩と後輩のかかわりが大切にされる校風。生活・学習ともに生徒への面倒見が良い。保護者とのかかわりにも積極的で、校長へのホットラインなどが設けられています。運動会で高3生が踊る美しいダンス「田毎の月」は50年以上引き継がれている。クリスマスには恒例のミサやハレルヤコーラスなどのコンサートを実施。03(平成15)年に完成した新校舎では情報ネットワーク化が充実、情報教育に対応するITワークショップルームや図書館が新装された。

■教育の特徴:一人ひとりの能力を伸ばし、可能性を広げていくためのハイレベルな教育を展開。2学期制で週5日制。英語は中学で週6時間、テキスト「プログレス21」と学校独自の文法テキストを使用し、週1回の英会話の授業は少人数制で外国人教師により行います。中3から希望者対象にフランス語の課外授業もあり。高1から英・数で習熟度別授業を実施。理数系教育に対応したカリキュラムで、国公立理工系や医学部への進学が増えてきている。総合学習では難民、途上国の貧困、地球温暖化などキリスト教精神にもとづいたテーマのもとで、グループでの研究発表や討論を行い、教科横断的に学んでいる。中3~高3で希望制補習も実施し、高度な内容を学ぶ。

次ページはフェリス・横浜雙葉の「併設高校の大学合格実績について」徹底比較研究