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愛は言葉の壁を越えて 『スパングリッシュ』

1月14日、待望のアダム・サンドラー最新作『スパングリッシュ 太陽の国から来たママのこと』が公開されます。

執筆者:尾崎 佳加


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1月14日、待望のアダム・サンドラー最新作『スパングリッシュ 太陽の国から来たママのこと』が公開されます。
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ラテン系移民がアメリカで直面する言葉の奮闘記を描いた『スパングリッシュ 太陽の国から来たママのこと』。
アメリカはあらゆる人種が集まる移民の国。東洋人、北欧出身の人々やそれぞれが様々なバックグランドを持つ中、移民人口の最多を占めるのがヒスパニック系(メキシコ他ラテン諸国)の移民です。ウィキペディアによると、全米には4000万人のヒスパニック系移民が暮らしていて(2003年現在)、その数はアメリカの人口の13.4%を占めていることになります。

本作品のタイトル、スパングリッシュ(Spanglish)は『スパニッシュ・イングリッシュ。アメリカで暮らすラテン系の人々が話す、スペイン語と英語の混成語のこと。(引用:ソニー・ピクチャーズ)』。母国メキシコの貧しい生活から、より良い暮らしを求めてアメリカに渡ってきたシングルマザーの奮闘を描いた本作品のテーマそのものを表現するタイトルとなっています。

『スパングリッシュ』は英語を学習する外国人を主人公にした作品。なので、英語学習を始めたばかりの人が耳にする単語やフレーズがたくさん登場します。また、スペイン語を母国語とする人々の発音は日本語を母国語とする私たちの発音と良く似ています。母音をはっきりと発音する独特のイントネーションは日本人学習者にも聞き取りやすいでしょう。

【英語の難易度】
★☆☆☆☆(初級レベル)

娘がとりもつ親の会話

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言葉の壁を越え、徐々に打ち解け始めるジョンとフロール。
生まれ育った祖国メキシコを離れ、渡米を決意した若きシングルマザー、フロール(パズ・ヴァガ)。全ては娘クリスティーナ(シェルビー・ブルース)のためと意を決し、カリフォルニアでアメリカ人家庭の住み込み家政婦としてなんとか生計を立てています。家の主人ジョン(アダム・サンドラー)はそんな彼女に好意的ですが、一番の難関はやはり言葉の壁。小学生のクリスティーナはみるみる英語を習得していくのに対し、フロールは娘の通訳を介さないとジョンと話せない状態です。

ある日、ジョンとフロールはささいなことで口論をするのですが、英語の話せない母のためにクリスティーナは大健闘。彼女の通訳が吉となり、和解に至ったジョンとフロール。別れ際にジョンは……

John: Listen to your mother. She knows it all.
Flor: Que?
Cristina: Nada.
ジョン:お母さんの言うことをよく聞くんだよ。彼女が正しいから。
フロール:何て?
クリスティーナ:別に。

【セリフの解説】
解説のいらないほど易しい英語フレーズですが、お母さんの意見が尊重されるのはどうやら万国共通のようです。後に続くQue?はスペイン語ですが、ヒスパニック系移民が多いアメリカ(特にカリフォルニア州やニューヨーク州、フロリダ州など)では頻繁に耳にする日常用語。Nadaは英語のnothingに値する易しい単語なので覚えていると非常に便利です。

アメリカで暮らしているとスペイン語に触れる機会は日常的に発生します。簡単なスパニッシュ・フレーズを知っていると広いシーンで小粋な会話ができるかもしれませんよ。

【作品データ】
邦題:スパングリッシュ 太陽の国から来たママのこと(2006年1月14日(土) 銀座シネパトス、新宿ジョイシネマ他にて全国順次公開)
原題:Spanglish(2005)
ジャンル: ロマンス
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
監督:James L. Brooks ジェームズ・L・ブルックス
キャスト:Adam Sandler アダム・サンドラー(ジョン)
Paz Vega パズ・ヴェガ(フロール) / Shelbie Bruce シェルビー・ブルース(クリスティーナ)他
脚本:James L. Brooks ジェームズ・L・ブルックス

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