家事/エコ家事の方法

無添加石鹸の作り方! 手作りのクラフトソープで楽しくエコ家事

今回は、手作り無添加石鹸の作り方をご紹介いたします。クラフトソープ環境や身体のために純石鹸・無添加石鹸を使う人が増えています。見た目の楽しくない石鹸から、見た目が楽しい固形石鹸、使い勝手の良い液体状石鹸に作り変えて見ませんか?

執筆者:立石 絹子

無添加石鹸の作り方……石鹸で手作りクラフトソープ

無添加石鹸の作り方! 

無添加石けんは安心だけれど、形も色も普通過ぎる!?

環境のために、身体のために、合成洗剤の成分や香料などを含まない無添加石けんを使っている人も最近多く見かけます。

重曹も酢も、お掃除にはとっても便利だけれど、やっぱり泡がなくちゃ!ってときもありますよね。手軽で安価で安全な石けんに目が行ってしまうのは当然のこと。

ガイド記事「肌にも環境にも優しい純石けん洗顔のススメ」でも紹介しているように、石けんは紀元前2500年前のはるか昔から、5千年近く親しまれてきただけあって、使いすぎなければ環境にも身体にも優しく、気持ちよく使うことが出来ます。

だけれど、無添加石けんや純石けん(石けん成分99%等の石けん)は、色も形もどれも同じで、白い半透明のものが多いですよね。香料も無添加であれば、油くさいです!

エコな純石けんはいいけれど、楽しまなくちゃ詰まらない!今回は、苛性ソーダなどの劇薬がなくても、お子さんも一緒に手作り感覚が楽しめる、クラフトソープの楽しみ方を紹介します。
 
<目次>
 

クラフトソープって?

湯煎や電子レンジで加熱して石けんを溶かし、食紅などで色をつけたり、精油やハーブ、製菓用のエッセンスなどを混ぜ、固めたものなどのことをクラフトソープといいます。

一からの石けん作りと違い、苛性ソーダやオルト珪酸ソーダなどの劇物を使わないので、どこでも誰でも簡単に出来て、自分の好みのものに作り変えられるという利点があります。

一からの石けん作りをしている方は、「リバッチ」といって、手作り石けんの削りカスなどを集めて、再度1個の石けんにしたりするんですよ~。

リバッチなどの専門的知識がなくても、例えば、小さくなってしまった石けんを取って置き、溶かしてまた大きな1つの石けんにして、また新しいもののように作り変えられるという楽しみもあります。

クラフトソープの材料として、「グリセリンソープ」と呼ばれる、通常の純石けんと呼ばれる石けんよりもグリセリンが多く含まれている石けんを使うことが主流とされていますが、特別な材料を新たに買って揃えなくても、自宅にあるものでクラフトすることも可能です。
 

ハーブティで簡単! 固形クラフト石鹸作り

ちょっと不恰好になってしまいました汗。これも「味」ってことで!
■材料
・固形石鹸(無添加・無香料のものが良い)…80gくらい(石鹸1個分くらい)
・お好みのハーブティのパックや茶葉…適宜(熱湯に入れ、50ccくらい抽出しておく)
・お好みの精油…最大で10滴くらい(お子さんも使う場合は刺激を考えて半量くらいにする)
 

■作り方
 
1、まず固形石けんを、ピーラー(皮むき器)か、おろし金、包丁などで細かくします。ビニール袋に直接すりおろして入れていくと簡単。チーズおろし器などでもきれいに削れます。
 
 
2、細かくした石けんを入れた袋に、濃く抽出したハーブティを、少しずつ入れて(熱湯の場合やけどに注意)袋の外側から揉みます。溶けないようなら、ボウルに50度くらいのお湯を入れ、袋をお湯につけ、引き上げては揉み、まだ溶けてないようなら、何度か繰り返す。
 
 
3、粗熱が取れたら、お好みで精油を数滴入れ、また袋の外から揉む。
 
 
4、袋の角をハサミで切って、型などに流し込む。テクスチャが固いようなら、ヘラなどで押し込む。
 
出来上がったクラフト石けんは、水はけの悪い石けん置き等に入れず、石けんネットに入れたり、水はけのいい網状の石けん置きに置くなど、水はけに注意してください。固まっている石けんに水分を加えて溶かしたわけですから、水分量が多くなっています。水はけの悪い場所に置いておくとドロドロに溶けてしまうと思います。

容器にくっついて残っている石鹸は、100ccほど熱湯を入れてそのまま1晩放置しておくと、リキッド状またはジェル状になるので再利用できます。
 

簡単すぎる! リキッドソープの手作り

10mlで300円ほどで購入。ハッカ油はジャパニーズミントという英名があるように、日本原産のものが多く、日本人の肌に合いそう!?
リキッドソープ(液体石けん)って、固形石けんに比べると若干高い気がしませんか?わざわざ買ってこなくとも、固形石けんがあればいつでも作れますよ~。

好みの精油を数滴入れても良いです。ガイド宅はサッパリ感が欲しいので「ハッカ油」を入れています。
 
シャンプーとしても使えるのですが、シャンプーにはフローラル系の香りの精油、お皿洗い用や掃除用にはハッカ油などのサッパリ系の香り、という風に、好みに合わせて作って見るのも一興です。

お子さんに固形石けんで手を洗わせると、石けんをドロドロに溶かしてしまったり、洗面所がドロドロ石けんでグチャグチャ状態になってしまいますが、リキッドソープを入れて、ポンプ式容器に入れてあげれば、上手に手洗いできますよ!子供の手肌にも優しいです。プッシュした時点で泡で出てくるタイプのポンプ容器に適度に石けん水を薄めて入れれば、手を濡らす手間も省け、節水にもつながります。

出来上がりの固さや泡立ちなどは、水の量や湿度など環境によってだいぶ変わるようです。お気に入りの固さにしていろんな場所で使ってくださいね!

■超簡単!リキッドソープの作り方
 
 
1、まず固形石けんを、ピーラー(皮むき器)か、おろし金、包丁などで細かくします。耐熱性の容器、マグカップなどに直接すりおろして入れていくと簡単。チーズおろし器などでもきれいに削れます。
 
 
2、熱湯を石けんの量の3~5倍ほど入れ、スプーンなどでゆっくりかき混ぜます。シャカシャカやってしまうと泡が立って、濁った石けん水になってしまいますので、出来るだけゆっくりかき混ぜてくださいね。
 
 
3、容器に入れ、ラップかフタをして、電子レンジで30秒チン。少しかき混ぜて、数回30秒ずつチンして、完全に溶かします。

4、粗熱が取れたら、好みで精油や食紅などで色をつけます。出来上がり!
 
■リキッドソープの使い道
・シャンプーとして(リンス代わりにクエン酸や酢の薄めたものを使って下さいね!)
・食器用洗剤として
・泡が出来るポンプに入れてハンドソープとして(もちろん泡の出ないポンプもOK)
・洗車に
・洗濯洗剤として
 

お掃除にはモッタリ~したジェルソープで

まるで「とろろ」のよう。もっと固く作って、スプーンですくって使うタイプにすることも出来ます。洗浄力は固いほど高いと思います。
リキッドソープは水分量が多いので、ひどい油汚れ等は落ちないこともあります。ひどい油汚れには、ジェルソープがオススメ!油でギトギトの換気扇も、ジェルソープをつけたスポンジや古歯ブラシなどでゴシゴシしたら、きれいになりますよ!

基本的にはリキッドソープの作り方と一緒。水分量を減らすだけです。好みのテクスチャのリキッドソープが出来たときは、水分量を記憶しておきましょう。水分量を約半分~1/3くらいにして、電子レンジでチンして溶かしてから放置してみましょう。
 
出来上がったら、ガスレンジの五徳や換気扇周りの部品など、油汚れ等がひどい物にジェルソープを塗り、タワシや古歯ブラシでゴシゴシしてみましょう。好みで、ボウルにジェルソープを入れ、必要なら水を足し、泡立て器でモクモクと泡を立ててから使ってもいいと思います。

洗顔フォーム等のチューブに入れて使うとニュル~っと出てきて便利ですよ!

■ジェルソープの使い道
・洗顔ソープとして
・ボディソープとして
・重曹を混ぜてクレンザー代わりに
・掃除全般に(家具や床などに使った場合は水ぶきで仕上げてください)
 

小さくなった石けんを上手に使いきる

小さくなった石けんは、なぜかカチカチで泡立ちが良くなくなると思いませんか?なぜかというと、泡立ちやすい柔らかな水分を多く含む部分は先に泡となって出て行ってしまい、水分等がなくなって固くなってしまうんです。

新しい石けんに、小さな石けんを練り付けて、くっつけてしまう、という簡単な方法もありますが、他にも使い勝手がよく最後まで使いきれる方法があります。

■電子レンジで加熱してフワフワソープに

500Wの電子レンジで30秒までと決めて加熱します。それ以上加熱すると焦げて臭いがすごいので気をつけて下さいね。電子レンジのガラスから眺めていると、小さい石けんがプク~っと膨らんで、生クリームみたいにふわふわになって、2~3倍くらいに大きくなります。

この石けん、軽~くなって泡立ちもよくなるので、2,3回使ったら、すぐなくなってしまい、最後まで使い切れますよ。

■汚れがひどい靴下の中に入れて洗濯機へ

汚れがひどくなってしまった靴下の中に、小さい石けんを入れて、洗濯機で通常通り回すと、とてもきれいになります。
 

・リキッドソープやジェルソープはお掃除や洗顔ジェルとして使うととても使い心地が良いです。固形石鹸よりも水分量が多いため、固形の純石けんで肌がカサカサする方は、リキッドやジェルで洗ってみては?泡立ちが悪い時は、100円ショップなどで販売されている、泡立てネットでモコモコの泡を立ててから洗ってください。

・リキッドやジェルは重曹を加えれば、研磨効果の穏やかなクレンザーのようになって、ゴシゴシ洗いたい場所にはすごく便利!石鹸も重曹も同じアルカリ性なので、化学反応で中和されてしまうこともなく、洗浄力抜群です。

ナチュラルクリーニング仲間の「酢」や「クエン酸」は混ぜないで下さい。酢やクエン酸は酸性なので、中和されて洗浄力が落ちてしまいます。あくまでも生活環境で生じる汚れは、アルカリ性で浮かして落とす場合が多いので、石鹸や重曹のアルカリ性が保たれるようにしてくださいね。

・もし時間が経って固まってしまった場合は、お湯を入れて再度溶かして使ってください。使っているうちに、時間が経っても固まらない濃度がわかると思います。色々楽しみながらお試しください。
 

■ご注意
・石鹸も使い過ぎれば、環境を汚してしまいます。少量を泡立てて使うことによって、環境に優しくなると思われます。適量を必要に応じて使うように心がけましょう。

・色々なオプションを入れる際は、入れすぎないように注意してください。かえって環境に悪い場合もあります。

・この記事は、ガイドの使用感に基づいて書いております。お子さんが使う場合、敏感肌の場合等は、精油の量やオプションの種類に注意してください。お肌に合わない場合は使用を中止してください。

・石けんは、ケーキみたいに美味しそうに見えてしまうものがあります。お子さんが食べたり飲んだりしないようにお気をつけ下さい。


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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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