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感動の藤! あしかがフラワーパーク/栃木

首都圏からもほど近く、いろいろな花を1年中楽しめるあしかがフラワーパーク。例年4月下旬から5月にかけて素晴らしい藤の花の風景を楽しむことができます。藤をライトアップするイベントも要チェック! 見どころや入園料システム、アクセスなどについてご紹介します。

村田 博之

執筆者:村田 博之

名所・旧跡ガイド

世界も注目! 「あしかがフラワーパーク」の藤の絶景を見に行こう!

あしかがフラワーパークの藤(1)

美しい藤の絶景が楽しめるあしかがフラワーパーク(2013年5月5日撮影)

桜前線が駆け抜けた後に、薄紫色や白色の花を咲かせる藤。中でも藤棚からたくさんの花が垂れ下がるさまは、春から初夏の風物詩として、人々の目を楽しませてくれます。

栃木県足利(あしかが)市にあるあしかがフラワーパークは、首都圏からもほど近く、名前の通り多種多彩な花を楽しむことが出来るテーマパーク。園内各所にある藤が見頃を迎えると、藤のトンネルを歩いたり、1本の木から広がる広大な藤棚を望むなど、ここでしか見られない風景を楽しむことができます。

今回は藤を心ゆくまで鑑賞することができる春のあしかがフラワーパークをご紹介しましょう。

<目次>
 

目玉は大藤! 「世界の夢の旅行先」に選ばれたあしかがフラワーパーク

あしかがフラワーパークの入口(正面ゲート)

藤の花が出迎えてくれるあしかがフラワーパークの入口(正面ゲート)(2014年5月2日撮影)

あしかがフラワーパークGoogleマップ)は、1997年にオープンした栃木県足利市にある花のテーマパーク。東京ドームのグラウンドを7個入れてもまだ余る9万4000平方メートルという広大な敷地の中では1年中花が咲いており、花の風景を目当てにたくさんの人が訪れます。
 
あしかがフラワーパークの藤(2)

あしかがフラワーパークの目玉となる樹齢約160年の大藤。その巨大さと美しさに圧倒されてしまいます!(2013年5月5日撮影)

例年4月下旬から5月にかけて、あしかがフラワーパークの目玉ともいえる藤の花が見頃を迎えます。
 
あしかがフラワーパークの藤(3)

花房が1.8メートルまで成長するあしかがフラワーパークの大長藤(2019年5月4日撮影)

特筆すべきは栃木県天然記念物に指定されている4本の藤の巨木。「迫間(はさま)のフジ」と呼ばれる2本の大藤と大長藤、八重藤が、それぞれ大きな藤棚を作り出しています。
 
あしかがフラワーパークの藤(4)

2本の大藤が生み出した世にも美しい藤のトンネル(2019年5月4日撮影)

2本の大藤は樹齢約160年に至る古木で、足利市内の別の場所にあったものを細心の注意の元にあしかがフラワーパークに移植したもの。移植後も元気よく成長し、現在では広さ1000平方メートルの藤棚をめいいっぱい使って花を咲かせており、世にも美しい藤のトンネルを見ることができます。

この藤の木の姿が映画『アバター』に登場する木に似ていると話題になり、2014年にはアメリカのニュース専門放送局CNNが「世界の夢の旅行先」の1つとしてあしかがフラワーパークを選出しました。日本国内では唯一選ばれており、世界的にも注目の絶景ということですね。
 

350本以上の藤が園内を彩ります! 世界的に珍しい八重藤も

あしかがフラワーパークの藤(5)

世界的にも珍しい藤の品種、八重藤(2014年5月2日撮影)

あしかがフラワーパークには、実に350本以上の藤が咲き誇ります。これだけの藤がそろっている場所は日本国内では類を見ません。

大藤、大長藤、八重藤以外にもたくさんの藤が園内に咲きます。
 
あしかがフラワーパークの藤(6)

高台に咲くむらさき藤の藤棚。藤の下を歩くことができます(2019年5月4日撮影)

高台には紫色の花が咲く「むらさき藤」の藤棚があり、藤の花が下がる中を歩くことができます。
 
あしかがフラワーパークの藤(7)

藤では珍しい黄色の花が咲く「きばな藤」(2013年5月5日撮影)

大長藤と八重藤の間には、珍しい黄色の「きばな藤」が咲き、花が満開になるとトンネルができあがります。
 
あしかがフラワーパークの藤(8)

薄紅色の花が咲く「うすべに藤」(2014年5月2日撮影)

正面ゲートを抜けて最初に見える藤は、薄紅色の「うすべに藤」。カーブした棚一面に花をぶら下げています。
 
あしかがフラワーパークの藤(9)

大藤より若干遅く見頃を迎える白藤のトンネル(2013年5月5日撮影)

白色の「白藤」は長いトンネルを作り、その中を歩くことができます。

「大藤」や「大長藤」は例年だと4月下旬頃、「白藤」や「きばな藤」は大藤よりも若干遅く例年だと5月上旬頃が見頃になります。全ての種類を同時に満開状態で見るのは難しいので、何度かに分けて訪れると良いでしょう。

園内を歩いていると、時折ほんのりと藤の花のやさしい香りが漂います。藤の花に香りがあるというのをガイドはここで初めて知りました。たくさんの藤があるあしかがフラワーパークだからこそ可能となる体験ですね。
 

藤以外の花も美しく咲き誇ります

あしかがフラワーパークのツツジ

色鮮やかなツツジもあしかがフラワーパークを彩ります(2014年5月2日撮影)

藤が咲く頃にあしかがフラワーパークの園内で咲く花の1つがツツジ。5000本以上植えられており、園内の各所で色鮮やかな花の風景を楽しめます。

藤とツツジを同時に愛でることができる所もたくさんありますので、お気に入りのアングルを探してみるのも良いでしょう。
 

あしかがフラワーパークのみの絶景! 日本夜景遺産「藤ライトアップ」

あしかがフラワーパークの藤のライトアップ(1)

幻想的な大藤のライトアップ。夜のあしかがフラワーパークならではの絶景です(2019年5月4日撮影)

日中に美しい風景を存分に楽しめるあしかがフラワーパークですが、藤が見頃を迎えると夜間も開園して、藤のライトアップを楽しむことができます。
 
あしかがフラワーパークの藤のライトアップ(2)

もう1本の大藤のライトアップ。視界を覆う藤の花に圧倒されます(2019年5月4日撮影)

日没から夜の帳(とばり)が広がる中、大藤がライトに照らされると藤の花房が輝くように見え、日中の雰囲気とは一変した幻想的な世界が広がります。
 
あしかがフラワーパークの藤のライトアップ(3)

ライトアップされた大長藤が水面に写りこむ美しい夜景(2019年5月4日撮影)

その美しさから藤のライトアップの夜景は、日本夜景遺産にも認定されています。
 
あしかがフラワーパークの藤のライトアップ(4)

ライトアップされた白藤のトンネル(2019年5月4日撮影)

白藤のトンネルなど大藤以外もライトアップされますので、改めて園内を見てまわると良いでしょう。まさに昼も夜も1日中花が楽しめる場所といえますね。
 

花の咲き具合で入園料が変わります。混雑を避けるには開園直後か閉園直前がおすすめ

あしかがフラワーパークの藤のライトアップ(5)

大藤のトンネルを別角度から。あしかがフラワーパークの入園料は花の咲き具合にあわせて変動します(2019年5月4日撮影)

あしかがフラワーパークの入園料は、花の咲き具合によってその日の料金が変動する仕組み。パークを代表する大藤や大長藤の咲き具合が目安となり、満開直前から散り始める頃までが最大料金となります。

あしかがフラワーパークの公式Webサイトにて当日の朝に料金が発表され、藤の開花状況やライトアップの実施有無も発表されますので、訪れる直前には必ず公式Webサイトを確認しておきましょう。

なお入園チケットは1日有効のため、日中に訪れてライトアップが行われる時間までずっと滞在することも可能です。またライトアップだけ楽しみたい場合は17時半以降に入園すると割引があります。

なおゴールデンウイークと藤の花の満開が重なる時、パークの混雑はピークを迎えます。バスツアーが到着する日中とライトアップ開始直後は最も混みあいますので、混雑を避けたい場合は桐生や太田など近隣に宿泊することも考えて開園直後の入園か、閉園直前の時間に入園することをおすすめします。

藤の花を堪能できるあしかがフラワーパークのご紹介、いかがだったでしょうか? ここでしか見られない絶景が待っていますので、開花のタイミングをあわせてぜひあしかがフラワーパークへ足を運んでみて下さい。
 

あしかがフラワーパークへのアクセス

地図:Googleマップ
アクセス:
<鉄道>
あしかがフラワーパーク駅

最寄り駅となるJR両毛線 あしかがフラワーパーク駅

JR東日本 東北新幹線・宇都宮線 小山(おやま)駅より両毛線に乗り換え、あしかがフラワーパーク駅下車。徒歩3分。
東武鉄道 浅草・北千住方面からは特急「りょうもう」で館林下車。佐野線に乗り換えて佐野駅に向かい、さらにJR両毛線へ乗り換えとなります。
※足利市駅からのシャトルバス運行はなくなりました。

なお、藤が見頃の時期にあわせて、JR東日本では毎年首都圏から直通の臨時列車を運行しています。詳細はJR東日本が発表する春の臨時列車の案内、もしくは藤のシーズンが近づいた頃にあしかがフラワーパークのWebサイトで確認できます。

<車>
東北道 佐野藤岡インターチェンジから国道50号線、フルーツライン経由であしかがフラワーパークへ。ポイントに看板が出ています。
または北関東道 太田桐生インターチェンジ、足利インターチェンジ、佐野田沼インターチェンジからもアクセスできます。
駐車場は無料でパーク隣接に300台、「ふじのはな物語」開催中は徒歩20分圏内に設けられた臨時駐車場もあわせて多くの車を止められます。

【関連サイト】
「春の名所」に、「名所・旧跡」ガイドで春の風景が楽しめる名所・旧跡を紹介した記事の一覧をまとめてあります。
「関東の名所」に、「名所・旧跡」ガイドで関東地方の名所・旧跡を紹介した記事の一覧をまとめてあります。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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