今回の行き先は、【岐阜】 高山と白川郷でタイムスリップ気分 |
今回は、そんな昔ながらの街並みが残る場所の中から、江戸時代に幕府直轄の天領として栄えた飛騨地方の中心地、高山と、合掌造りでおなじみの世界文化遺産、白川郷を巡ってみましょう。
安房トンネルを越えれば、そこは飛騨路
中部縦貫自動車道の一部として先行開通した安房トンネル。北アルプスの下をくぐって飛騨路へ続きます。 |
松本から高山へ行く時は北アルプスを越える必要があり、長らく安房峠(あぼうとうげ)をつづら折りで越えていたのですが、1997年12月に北アルプスを貫く安房トンネル(Yahoo! 地図情報)が完成し、雪が積もる冬場の通行はもちろん、高山への移動時間も大幅に短縮できました。これを機に新宿から高山までの高速バスも運行を開始しています。
トンネルを越えれば、そこは岐阜県、飛騨路の始まり。トンネル出口の平湯温泉から高山までは約1時間半ほどの距離です。
商人町の雰囲気を今に残す高山・上三之町の古い町並
高山・上三之町の古い町並。いつ行っても訪れる人々の心をホッとさせてくれる雰囲気がいいですね。(2004年7月撮影) |
高山が城下町として発展する過程において、商人町も賑わいをみせますが、この商人町の街並みが今の時代までそのまま残りました。これが上三之町(Yahoo! 地図情報)に代表される古い町並で、国選定の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
ここは高山の観光名所なので、いつ行っても訪れる人が絶えません。軒を並べているお店も食事処だったり、昔ながらのグッズを売るお店だったりしますので、街並みを歩きながらあちこち寄ってみるのも良いでしょう。
上三之町で見つけた「仮面の忍者 赤影スナック」。飛騨限定品ですよ。 |
1967年(昭和42年)から1968年(昭和43年)にかけて放送されたテレビの特撮番組『仮面の忍者 赤影』(ガイドも小さい頃、大好きで見ていました)のキャラクターをあしらったスナック菓子です。主人公の赤影、青影、白影は飛騨の忍者という設定だったことから使われているようで、もちろん飛騨地方を旅しないと買えない限定品です。
他にも飛騨地方独特のおみやげとして「さるぼぼ」があります。子どもたちの遊びで作っていた人形に病除けとして赤い布を巻き付けた姿が、猿の赤ちゃんに似ていました。飛騨の言葉では赤ちゃんのことを「ぼぼさ」と呼ぶことから、いつしか「さるぼぼ」と呼ばれるようになったとのこと。
「さるぼぼ」には顔が書かれていないのが特徴ですが、これにはいろいろな説があるようです。こういったことを調べてから出かけると旅先での楽しさが増しますね。
続いては、合掌造りの村、白川郷へ向かいましょう。次ページに続きます。